まったく、どういうわけだか、おれは憂鬱なんだ、いやになる、おかげできみたちだっていやだろう。ん?あ、そっか、おれひとりか。こんな気分だと、やっぱり、酒もうまくないんだなあ、っていうか、飲んだら少しは気分も晴れるかと思ったけど、飲むほど逆に沈むようで、うまく酔っ払うこともできやしない。この憂鬱の原因は、分かってんだ、たぶん昨日の、あれだよな。でもさあ、あれはしょうがないよ、だってあっちが先に手出したんだし。あーダメだ、思い出しちゃった、血とかいっぱい出てたの。あーあ、こんなことなら百姓にでも生まれりゃよかったな、マジで。額に汗して、野菜とか育ててさあ。それこそが労働だよな、偉いよな、百姓。それにひきかえおれはどうなのよ。いい年して浪人だぜよ。だぜよって偉そうに言うことじゃないか。これからどうすっかな。ああ、まったく、憂鬱だ。
サムライ・ブルー。
それはさておき、また別のブルーを身にまとった加地さんの姿が初お目見えだ。見慣れない、ということを差し引いても、どうなんでしょう、似合ってるんでしょうか。播戸やマグノアウベスが妙に似合っているのに比べるとあんまり、という気がするが、でも隣の明神よりは似合うかな。今年はサムライ・ブルーとガンバ・ブルーをとっかえひっかえ大忙しの加地さんに、ブルーになってる暇などない。