もう他の加地さんの話はいいよと言われそうだが、我らが加地さんの復活にはまだ時間がかかるようだから、紹介する。
また別の、加地さん。会社社長、県警本部長、小学校校長など、人の上に立って活躍する加地さんは多いが、今度の加地さんも会長である。高松ゾンタクラブ会長。ゾンタクラブの会長をつとめるだなんて、さすがは加地さんだ。ゾンタクラブの会長になど、なかなかなれるものではない。なにしろゾンタだからな。
ところでゾンタって、何だ。
ゾンタクラブがどんな団体なのか知らないのは、私だけだろうか。「管理職や専門職の女性でつくる社会奉仕団体」と記事には書いてあるが、その名前からはもっと暗く、秘密主義でアンダーグラウンドな活動をする団体がイメージされ、女たちがろうそくを手に深夜の墓場に集まり、怪しい呪文や動物の生き血を使った秘密の儀式で死者を甦らせたりしていそうではないか。
高松ゾンビクラブ。
マスコットキャラクターは、ゾンビの「ぞん太くん」。
くだらない妄想はさておきゾンタクラブについて調べてみると、それは女性の地位改善や奉仕活動を目的とした、女性のための国際的な団体であるらしかった。気になる「ゾンタ」という言葉の由来は、ネイティブアメリカン・スー族の言葉で「正直で信頼できる」という意味なのだという。まるで加地さんのためにあるような言葉。ゾンタな加地一族なのだった。