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サムライというよりは


↑私の今の壁紙。

加地さん、本当に海外組になっちゃうのか?「シンプルなプレーが非常に魅力的」ということらしいが、まあ、その、いろんな見方がある、というやつだ。

ハンブルガーといえば、同じ日本代表の高原が所属しているわけで、チーム関係者はやはり高原にも加地さんについて聞いたりするのだろうか。だとすれば、高原にひとつだけお願いしたい。

余計なことはしゃべるな。

頼むぞ、高原。

さて、加地さんハンブルガー入りとなれば、高原の「スシボンバー」のようなニックネームがつけられるのだろうが、加地さんのそれはどんな風になるだろう。やはり日本の料理名がついてしまうのだろうか。スシの次はスキヤキか。スキヤキならまだいいが、テンプラだけは絶対にやめてほしい。テンプラクロスなんて、洒落にならないじゃないか。

料理名は高原にまかせて、日本的で奥ゆかしい加地さんには「ゲイシャ」なんてどうだろう。ピッチに咲いた一輪の花、ゲイシャ・カジが、巧みな伎芸で男たちの宴に興を添える。そのクロスは風に吹かれた桜の花びら。ふわりと高く舞い上がり、はらはらとスシをめがけて落ちてゆく。

コンフェデ終了

「あーーっ!えーーっ!」

絶叫しかできなかったのは、私だった。心臓がものすごい音を立てていた。嘘から出た誠、本当に加地さんが代表初ゴールを決めてしまった!・・・かと思いきや、嘘はやっぱり嘘だった。

さすがは加地さん、我々の「今日はゴールしちゃうかも」などというあさはかな予想を、思いもかけない形で裏切ってくれる。さんざん期待させて、一瞬大喜びさせて、でもオフサイドでノーゴールの判定なんてネタ、誰も予想していなかっただろう。

その後は決定的な仕事を出来ず、それどころかロナウジーニョにぶち抜かれて失点の起点になるなど、あまりいいところがなかった加地さん。後半、ついに佐野アナの「あーーっ!・・」が飛び出したものの、それは俊輔のシュートが相手DFにブロックされたことを実況したものだった。いや、実況というか、ただの絶叫というか。

とにかく、でも、これでいいのだ。今回のコンフェデは、あくまでプレ大会。プレクロスにプレシュートでプレゴールだ。加地さんが最高に輝くのは、来年の、W杯の舞台でいいのだ。そのときまで、大賛辞の言葉はとっておこう。

ブラジル戦直前

気が付けば、いや、今回はさすがに今日がブラジル戦であることはちゃんと認識していたのだが、今、私が気が付いたのは、それはとんでもない時間に始まるということだ。

これくらいの時間を深夜ととらえるか早朝ととらえるかは人によって違うだろうし、寝ずに起きていて観る人もいれば、早く寝て早く起きて観て、そのまま仕事に行くという人もいるだろう。私はどうしようか、まだ考え中だ。でもいずれにせよ、今大会で絶好調の加地さんが、ブラジル相手に勝たなければならない試合でどんなプレイを見せてくれるのか、確かめずに寝てなどいられないのだ。

そんな大事な試合について、私はもう一つ気が付いてしまった。実況がフジの佐野アナなのである。大丈夫なのか。佐野アナのサッカー実況と言えば、忘れもしない、2002年W杯の、どこか対どこかの試合、ってすっかり忘れてしまっているが、とにかくあの試合の実況はひどかった。

ペナルティエリアの外から、意表をついたタイミングで、強烈なミドルシュートが放たれた瞬間の、佐野アナの実況はこうだ。

「あーーっ!・・・」

びっくりしちゃった。果たしてこれが実況でしょうか。アナウンサーではなく、ただの驚いた人が、そこにはいた。

あれから佐野アナの実況を聞いた記憶はないが、ちょっとは成長したのだろうか。我らが加地さんは着実に成長を遂げ、今日もきっと大活躍してくれるに違いない。夜明け前のまだ暗い日本の空に、佐野アナの「あーーっ!」という絶叫がこだまする時・・・それは加地さんが神になる時だ。

守備モード/攻撃モード

ギリシャ戦後の加地さんのコメントを読んでいて、その自信に満ちた発言に頼もしさを感じつつ、あることに気が付いた私だった。

ワールドカップ予選は無難にこなそうという気持ちが強かった。バランスを意識して守備的になってしまった。でも今回は自分をもう少し出していこうと思ったし、どこまでできるか試したい気持ちもある。(中略)もともと攻撃的な選手なんでね、僕は。いろんな見方があると思うけど。

いろんな見方をされていることは分かってるんだな、加地さん本人も。まあそれはさておき、私が気が付いたこととは、W杯予選の加地さんは守備的だったということで、ということはつまり、私たちが何度も目撃した、ふんわり漫然とゴール前に放り込まれるあのボールは、実はどうやらクロスではなかったということである。

クリアだった。

守備的になっていた加地さんは、超セーフティファーストで相手ゴール前に高く大きくクリアボールを蹴っていたのだ。「ふんわりクロスしか蹴れない」「クロスじゃなくてサイドチェンジ」などとさんざん揶揄されていた加地さんだったが、私も含めほとんどの人が、加地さんの堅実な守備に気付いていなかったのだ。

いろんな見方があると思うけど。

ギリシャ戦

試合開始直後に関東地方で起こった地震は、加地さん本気モード起動の合図か?突然映し出されたこの映像が、今日の加地さんの活躍を暗示しているのか?と、期待がふくらむ私なのだった。

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ところで今日の中継、前半だけだと思うが、画面の右側が切れていたような気がする。こんなふうに。

ZICO?

おかげで、私は今まで通訳の人をジーコ、ジーコを通訳の人と間違っていたのかと思ってしまったではないか。

地震速報と同時に加地さんが放った豪快なシュートも、画面右側にいる加地さんがほとんど映っておらず、シュートの瞬間だけ別人に入れ替わっていたという説もあるが、とにかく惜しいシュートだった。あれが決まっていれば、加地さんの海外移籍も決まっていただろう。

ゴール、アシストともになかったものの、今日も悪くなかったのではないか。欲を言えばもっと縦への突破をチャレンジして欲しかったが、次のブラジル戦に期待したい。加地さんの活躍で予選リーグ突破だ。

初アシスト

気が付けば、っていうのはちょっと嘘で、指折り数えて、というほど何日も前から楽しみにしていたわけでもないが、とにかく今夜はギリシャ戦だ。メキシコ戦での覚醒というか確変というか奇跡というかまぐれというかちょっと本気を出してみたというか実は別人だったというか、とにかくあの大活躍の後だけに加地さんは注目されているはずで、たった1試合でもとの加地さんに元どおりというわけにはいかない、加地さん自身にとっても大切な試合だ。

ところで私も以前からずっと気になっており、だから念のためメキシコ戦の日のタイトルは「祝・アシスト」とし、「初」の文字は入れなかったのだが、あれが加地さんの初アシストだったのかどうなのか、今さらながらちゃんと調べてみた。

してました(PDF)

コメント欄でご指摘があったように、インド戦で小笠原のゴールをアシストしている。だから昨日紹介したこの記事は全然間違いで、加地さんは代表デビュー6試合目か7試合目くらい(どうせならそこもちゃんと調べればいいのに、加地さんのふんわりクロスくらいアバウトなまま済ませてしまう私)で既にアシストを記録しているのだ。「歴代4番目となるスロー記録」だなんてばかにしたような記事を書きやがって。「どうせならぶっちぎりの最下位を達成して欲しかった」だと?失礼な。いや、それは私だった。

まあとにかく、今日もアシストをぜひ記録して欲しい。間違ってゴールなんか記録してしまった日には、加地さんの欧州移籍はほぼ決定だ。今日も頑張れ、加地さん!

各紙加地大賛辞

加地先制アシスト 運動量豊富
クロスに進歩、加地の突破が攻撃の起点
加地、敗戦にも光
アシスト加地に世界が熱視線

加地さん、ちょっとほめられすぎじゃないのか。嬉しいような、でもなんだかちょっと不安なような気がするのは私だけでしょうか。この夢がいつか覚めてしまうのでは、という不安。って、夢なのか。

メキシコ戦は加地さん代表デビューから30試合目だった訳だが、30試合で初アシスト(もしくはゴール)というのは歴代4位の遅さであるという(リンク先の表中の通算試合数は間違っている)。4位か。どうせならぶっちぎりの最下位を達成して欲しかったような気もするし、ジーコジャパン不動のスタメンの加地さんにならそれも可能だったであろうが、でも松田が40試合目のゴールで最下位であることや、奈良橋が38試合アシストなしだったことはあまり私たちの記憶にない。しかし加地さんの、上げても上げても決まらないクロスは、永遠に私たちの記憶に刻まれているはずだし、もしかしたらまた次の試合から刻まれ続けるのかもしれない。

記録より、記憶に残る選手、それが加地さんなのだ。

祝・アシスト

試合には負けたものの、加地さん、みごとピンポイントクロスで柳沢の先制点をアシスト!ベンゲルをも驚かせた前線への飛び出しと低くて早くて正確なクロスは、いつもとは別人ではないかと思わせるようなそれであった。

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別人だ。

いや、でも本当に、今日はシュートを3本も大盤振る舞い、また、試合終了間際に出されたイエローの判定にほんの少しキレた表情を見せるなど、変りつつある加地さんを予感させ、でもシュートのうちの1本はお約束の宇宙開発、基本はセーフティーにバックパス、寄せが一歩及ばず同点ゴールを決められ、フェイントに思いっきりひっかかって逆転ゴールのクロスをあげられるなど、いつもの変らぬ加地さんらしいプレイも随所に見られて楽しい試合だった。次も頼むぞ、加地さん。

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頬袋に餌を蓄える子リスのような加地さん。どんぐりのかわりにペットボトル。右上のドイツ人女性も加地さんに釘付け。

コンフェデ直前に

気が付けばもうすぐコンフェデメキシコ戦であるが、加地さんも気合十分なようで、楽しみである。

そんな加地さんを応援するべく新たなページを作ったものの、折悪しくこんなニュースが報道され、もちろん私のそれはそんな目的ではないものの、やはり公開することが少しためらわれ、でもここは加地さんの縦への突破を見習ってためらわずに公開してみる。

サッカー日本代表加地さん応援キャンペーン「加地T 加地樽 プレゼント」

失う物はない

ジーコジャパン、チーム内競争再び コンフェデ杯

加地(FC東京)は「失う物はないからチャレンジ」と、右からのドリブル勝負を宣言する。

そうだ、加地さん、分かってるじゃないか。たとえ変な位置でドリブル突破を失敗してそれが失点に直結してシュートを止められなかった川口に思いっきりにらまれても、不動の日本代表スタメンの座も、また、加地さんが築き上げてきた名声も、その大人気も、失うことはないのだ。加地さんのチャレンジに期待だ。