アバターで加地さんを作ってみた。それなりに似ているのではないか。本当は背番号入りの代表ユニも着せられるのだが、有料なのでランニグンで我慢してもらった。顔のバリエーションが少ないのであまり似ていないが、それにしても、顔である。
加地さんの一番の問題点は、その顔なのではないか。
いや、ブサイクとかそういう意味ではない。むしろああいった顔の男性を好む女性も多いだろう。ただ、デフォルトが困り顔というか泣き顔というか、そういう種類の顔なのだ。
加地さんが右サイドを駆け上がる。前のスペースにボールが出る。ボールに追いつき、中を見て、ゴールを呼び込むピンポイントクロス・・と思いきや、ボールはふんわりと無人の逆サイドへ。カメラが加地さんの表情を捕らえる。
「あ・・またやっちゃった・・・」
そんな表情。いや、本人は本当はそうは思っていないのかもしれないが、私たちにはどうしてもそんな顔に見えてしまい、失望感が倍増してしまうのである。
加地さん。クロスだかサイドチェンジだかの精度はもうどうでもいい。顔だ。その顔を何とかすべきだ。「今のはさー、ふんわりとサイドチェンジ狙ったんだよね。悪いか?」。それくらいのふてぶてしい顔を身につけるのだ。