あきら。加地さんの、下の名前。しかし「加地」を付けず、ただ「あきら」とだけ言われたら、私は別の「あきら」を思い出す。
その「あきら」の思い出を書こうと思うが、ためらう。以前うんこの話を書き、それは当然加地さんとは無関係の話ではあるものの、加地さんの名を冠した場所でうんこについて書くのはどうかと反省し、次の記事で「もううんこなんて書かない宣言」をした私。
今回書こうと思った話はうんことは関係ないものの、あの時同様、読んだ人がその内容を加地さんと結びつけて想像してしまうことが心配で、でも、「加地さんはそうじゃありません」と断って、書く。
私と小・中学校が一緒だった、あきら。あきらは加地さん同様イジられキャラで、よく体操着を隠されたり、上履きに画びょうを入れられたりしていた、などと書くと、イジるというよりいじめられていたかのようだが、基本的にはクラスメートに愛され、そういうちょっとハードなイジりイジられる関係、それもまた少年期の友情のひとつの形だ。
誰よりもあきらをイジり、また誰よりもあきらと仲がよかったのは、「まなぶ」だ。怒ったあきらが追いかけ、笑いながらまなぶが廊下を走って逃げる、そんな場面をよく憶えている。そのまなぶが、あきらをからかう時に必ず言っていた言葉があり、「あきら」という名前を聞くと私が真っ先に思い浮かべるのは、その言葉なのである。
「ちんぼくろ」
身体の、ある部分に、ほくろがある、という意味のその言葉。まなぶはそれにメロディーをつけ、「ちんぼくろー、ちんぼくろー」とからかうのだった。あきらは「ちんぼくろじゃねえよ!」と怒り、追いかけ、まなぶは廊下を走る。
あきらが本当に「ちんぼくろ」なのかどうかは、結局誰にも分からなかった。あきらはよく体育の時間に後ろからズボンとパンツをずり下げられていたが、一瞬で元に戻すので私たちにそれを確認する余裕はなく、また、本人はそれを断固否定してはいたものの、積極的に証拠を見せることはしなかった。
あきらが今どこで何をしているのか、私は知らない。元気でやっているだろうか。もしかすると同じ「あきら」ということで、加地さんのことを応援しているかもしれない。そして何かの間違いで、これを読むかもしれない。そしたらあきら、連絡をくれ。そして教えて欲しい。
本当にちんぼくろなのか?
あきらって名前はどこの学年にも一人はいたものですよねぇ。
私も小中のときあきらって男の子がいたなぁ。
そしてそのあきらもイジられていたような。。
でも加地さんは「りょう」とかって呼ばれちゃうときもありますよねぇ。
>>にこりんぼうさん
「あきら」ってやっぱりイジられる運命なのでしょうか。私とにこりんぼうさんが実は同級生で、同じ「あきら」のことを言っていたらびっくりですが・・
えぇーっ?!
kajidaisanjiさんとにこりんが同級生。。
でも私の知ってるあきらは、ちんぼくろとかっていじめられてなかったような。。。
てかこんなところで話題になるにこりんの地元のあきら。。元気かなぁ。
おばんです。
残念ながらおいらの友だちにあきらくんはいませんでしたが、ちんぼくろなやつは何人かいました。
そのうちのひとりが秀才くんだったので、ちんぼくろがあると頭がいいという風評がありました。
おいらもちんぼくろがあればと何度思ったことか…
カジ、朝日に載るらしいですよ。
http://www.fctokyo.co.jp/home/index.phtml?cont=item&item=2941
>>にこりんぼうさん
さあ、地元のあきらに電話してみましょう。今ならお盆で帰省しているかもしれません。「久しぶり、元気?ところでさあ、お前、ちんぼくろあったっけ?」
>>lucas_9さん
えっ、ちんぼくろ=頭がいい?ということは、あきらはちんぼくろではなかったのかもしれません。なにしろあきらは…。
加地さんの連載コラムって、まさか加地さんがコラムを書くって意味…ではないか。
とってもおもしろかったです。
>>まゆさん
ありがとうございます。元気かなあ、あきら。加地さんじゃなく、ちんぼくろのほうの、あきら。