まわしの話を、書く。
先日用があって訪れたある場所のすぐ近くに、小さな相撲部屋があり、そこを通りかかった私は、その建物の前の細い道路を隔てた反対側の地面に、それを見つけたのだ。
まわし。
5本か、6本の、いずれも黒いまわしが、地面に並べられている。干してあるのだ。まわしが干してあるところを見たのは初めてだ。まわしは洗わずに干す、という噂を思い出した。本当かどうかは知らない。知らないが、たぶん、本当なんだろうとそのとき私は思った。
少し、臭った。
まわしの行列を横目に、この平坦なアスファルトではまずあり得ないけれど、うっかり足をもつれさせてまわしの上に転倒しないよう、私は少しだけ緊張しながら往き過ぎたのだった。
そのシュールな画像キボンヌ。
生まわし干し、見てみたいです!
それは大変でしたね。お相撲さんにとっては稽古の想い出やらいろいろあるだろうけど、その代償は….
>>theshophouseさん
カメラ付きの携帯電話を持っていたのですが、突然のことで写真を撮ることなど思いつきもしませんでした。次回はちゃんと撮ってきます。
>>タップさん
よく晴れた日の午後にでも、ご近所の相撲部屋まで散歩してみてはいかがでしょう、ってそうやたらとはないですかね、相撲部屋。
>>クリアファイルさん
文字通り血と汗と涙と、その他色々が染み込んだ、まわしはお相撲さんにとってのチャンピオンベルトなのです。