FC東京といえば、羽生である。今日は加地さんを撮ったり羽生を撮ったり忙しいな、と思っていた私に気をきかせてか、羽生は加地さんに近いポジションをとることが多く、おかげで二人のツーショット写真をたくさん撮ることができた。もちろん激しいボールの奪い合いなど、二人が火花を散らすシーンも多かった。
ドリブルする加地さんに、超低空飛行で羽生が迫る。危ない、加地さん!
ぴょーん。羽生のお株を奪う無重力ジャンプでかわす加地さん。
宇宙船的なメタリックな構造物のかげから、宇宙人的なゼスチャーを送る羽生。
ところで相手FKになったときに、すぐに蹴られないようにわざとボールの近くに立ってDFを整える時間を作ったりするが、羽生のそれのやり方はちょっと変わっているのだった。
ちゅーちゅーしながら、邪魔する。
ペットボトルを投げて、邪魔する。スローモーションで宙を舞うペットボトルのBGMには、「美しく青きドナウ」がよく似合う。
早飲み対決・バトルロイヤル(身長無差別級)
ジュリエットに愛の言葉を叫ぶロミオのような加地さん。
夢中で頑張る僕をCMに使ったらどうかな、21つながりで。とさりげなくアピールする加地さん。
ボールそっちのけで至近距離で加地さんのちんちんを観察し、「ワーオ!」と驚く平山。平山がそこに何を見たのかは、謎である。
梶山のユニフォームを脱がしにかかる加地さん。残念ながら、加地さんのユニフォームを脱がしにかかるサービス精神を持ち合わせた選手はいなかった。
決定機を外した責任をとって切腹しようとしているバレー。
男達の視線の先に…
「このゲータレードちょっと濃い目やな〜、雨で薄めて飲も〜」と頭脳的な濃さ調整をする橋本。
ところでまた羽生の話に戻るのだが、羽生といえばやはり「視線」である。
TV中継では試合中に必ず一度はカメラ越しにその視線を送ってくる羽生なので、この試合でも私のカメラに視線を送ってくるのかもしれない、もしそうなったら私はどうなるのだろう、目からの光線をもろに受け、マインドコントロールでもされてしまうのだろうか、それとも一瞬でカメラが粉々に壊れてしまうのだろうかと心配していたのだが、幸いにも一度も羽生と目が合うことはなかった。無事に試合が終わりほっとして、ゴール裏に挨拶しているガンバの選手を撮ろうとカメラをのぞいた私は、心臓が止まりそうになったのだった。
「お前か、しょーもない写真ばっかり撮ってるのは」
…ごめんなさい、もうしません、許してください。
ピッチというサバンナで女豹になった橋本。