Wユースの宝物

昨日放送の「すぽると!」でもまた99年Wユースの特集があり、前回インタビューに答えていた高原、稲本、中田浩二に加え、今回は本山、遠藤、そして加地さんもVTRで出演し、当時の思い出を語っていたのだった。

高原は決勝戦で個人技で相手DFを抜き去ったことを振り返り、本山は左サイドをドリブル突破しアシストを決めたシーンについて語り、そして加地さんが述懐するのはこんなことだった。

坊主頭にしたこと。

坊主頭になったことを喜ぶ加地クン。違う。率先して坊主頭になりムードを盛り上げ、ウルグアイを破ってチームが決勝進出を決めたことを喜ぶ加地クン。

今回カナダで開催されるWユース改めU-20W杯に出場する選手たちに「試合に出られなくても坊主頭にするだけでその経験は宝物になる」とエールを送り、坊主頭について熱く語る加地さんだったが、ちょっと話が長すぎたらしい。

閉店ガラガラ、とばかりにかき消されてゆく加地さん。

FC東京戦

前半立て続けに2失点し、ホーム不敗記録もこれまでかと思われたガンバだったが、終わってみれば大量得点での勝利。もちろん加地さんも大いにそれに貢献したのだった。

まずは、地をはう弾丸ミドルシュートをあえてキーパーにはじかせ、マグノアウベスの復活同点弾をアシスト。もちろん控えめな加地さんは、ガンバオフィシャルの速報ページでそのミドルを打ったのが二川だと間違われることも忘れない。

さらに後半79分には、センターライン付近でボールを持つと、迷わず前線へ超ふんわりアーリークロスというか超ふんわりスルーパスをフィード、高く美しい放物線を描いて万博の上空に舞い上がったそれは、相手DFに挟まれた前線の播戸の胸に吸い込まれるようにぽとりと落下、試合を決定づけるガンバの5点目を演出したのだった。来月のアジア杯に向け、ますます絶好調の加地さんである。

ところで今週は水曜にも試合があり、ガンバはアウェイで横浜Fマリノスと対戦したのだったが、いまだにスカパーのアンテナを持たない関東在住の私にとっては、加地さんの試合を生で観戦する貴重な機会であり、だから以前からそのつもりでいたのだが、当日になってそのことをすっかり忘れており、気がついたときには試合開始までほとんど時間がなく、あわてて電車に飛び乗って横浜へ向かい、スタジアムへ全力疾走、なんとか間に合ったはずの私が見たものは、思いがけない光景だった。

真っ暗。

スタジアムはしんと静まり返っている。おかしい。どういうことだ。私は何か間違えたのだろうか。人気のない日産スタジアムを前にしばしぼう然とし、しかたがないのでうんこだけして帰ってきた私であった。

っていうのはもちろん嘘で、本当は議論が白熱して会議が長引き抜け出せず、スタジアムへ行けなかっただけだ。いや、本当に。家族会議だけど。リーグ中断前最後の試合は、アウェイで大宮アルディージャとの対戦。今度こそは早めに会議を終わらせ、試合に間に合うよう大宮公園サッカー場にたどり着きたい。

フォト&エッセイ

中村憲剛も最近オフィシャルサイトをオープンしていたのだった。ブログもあり、しかし本人も『「おまえの文章はおもしろくない」って言われてます』と書いているとおり、まあ人柄なのだろうが、なんていうんでしょう、ちょっと真面目すぎるのかもしれない。殻を破って、こんな書き出しで始めてみてはどうだろう。

「全裸で書いてます。ケンゴです」

全裸でキーボードvを打つのって気持ちnいいけど、時々キーボードに金玉が当gたっbちゃうんですよmね。ってどんな体勢だよ。そこまでしておもしろくする必要はない。

そんな中村憲剛の、フォト&エッセイ集が発売されるらしい。

「プレー中の写真だけでなくオフの素の表情の写真もふんだんに交え」とのことだから、もしかしたら全裸でキーボードを打つ写真も載っているのかもしれない。スタジアムやオンラインストアでしか買えないようだが、いいなあ、加地さんのフォト&エッセイ集も発売されないだろうか。

いくらなんでも密着しすぎだ。

ところでもう一度中村憲剛のフォト&エッセイの宣伝文句をよく読むと、「中村憲剛選手のみに焦点を当てたフォト&エッセイ集を発売します」とあり、これはもしかして、自身のブログでどこにも焦点が合わないピンボケ写真を量産したこの人への当てつけなのだろうか。

初回限定特別付録・橋本のキスマーク入りアクリル板封入。

さらにもう一度、今度は中村憲剛のフォト&エッセイの表紙の帯をよく読むと、「人間・中村憲剛」と、わざわざ人間であることを強調しており、これはやはり、この人への当てつけなのだろうか。

エッセイ書けないけど。解剖されちゃったら。

横浜FC戦

「なんかにおうな…」それは肩にとまったポッポロート。

玉で球を奪う、金玉スライディング。

って、鳥とか玉とかはどうでもいいのだった。今日のこの試合、この人について書かないでどうするんだ。

キリンカップで代表デビューを果し、貴重な経験とビチョビチョのユニフォームをチームに持ち帰り、先制ゴールで今日の勝利に貢献した橋本、頭から伸びたアンテナで何かを受信中。

ってそうじゃない。私が書くべきことは、もっと他のことだ。

先日オフィシャルサイトを開設した橋本、なぜかある種の職業の女性がプロフィール写真を撮る時のようなポーズ。

ところでその橋本のブログの記事に添えられた写真が、毎回必ずピンボケである。本人も「またまたボケ気味」と書いているが、おそらく携帯のレンズの横のスイッチが、花のアイコン側、つまりマクロモードになってしまっているんだと思うよ。ってこんなところに書いても橋本が読んでいるわけはないか。もし読んでたら、こんどは加地さんとのツーショットをよろしく。…あ、そうだ、加地さんだった。

羽生顔負けの空中浮遊を見せる加地さん。

ついに加地さんが帰ってきたのだ。約一ヶ月ぶりの実戦復帰にもかかわらず、ふんわりクロスを何本もあげまくったり、目の前の相手選手にパスしたり、見事な“ズッコケ”でロスタイムの失点の起点となるなど、いきなりの本調子を披露。久しぶりに我々を楽しませてくれたのだった。

絶好調すぎるドリブルで、相手選手はおろか、ボールさえもおいてけぼり。ぼやぼやしてると、復活、即フルスロットルの加地さんに、おいてけぼりくらっちゃうぞ。

(おまけ) 橋本オフィシャルギャラリーより

どんな時だよ。

U-22マレーシア代表

NHK-BSの中継の実況やテロップでは、その名前を「シャハリル」「サブリ」などと紹介されていたU-22マレーシア代表の選手たちだが、こちらのページ(J's GOAL)では、おそらくフルネームなのだろう、やたらと長い名前で掲載されている。例えばゴールキーパーのアドニー選手のそれは、こうだ。

 GK 1 サイド・アドニー・サイド・フセイン

キーパーなのに、サイド選手。しかも、両サイド。
他にも気になる名前の選手は多い。

 DF 12 モハマド・シャムソル・サブトゥン

日本の伝統的な敷物っぽい。

 DF 5 カマルル・アフィク・カマルディン

噛まれる、噛まれるで。

 MF 6 トゥンク・カイユム・ウバイディラー

ウバイディラー選手が相手のボールを奪いディラー。

 MF 17 鈴木修人(しゅうと)

修人選手がスルーパス。

 MF 18 興梠(こうろき)慎三

チンチロ、チンチロ、チンチロリン。
ああ面白い、って面白くないよ、山田君、サブトゥン全部持ってって。

コロンビア戦

試合後半へ向かう階段上で川口が話しかける。
「頭打ったりすると大変でしょ、普通の病院じゃ診てもらえないから」

え、この人も僕が宇宙人って知ってるってこと?…と疑心暗鬼になる羽生。

二人の体でハートマークを作り友好をアピールしながら、コロンビア選手の金玉に容赦なく集中砲火を浴びせる羽生と今野。

羽生の腕に小さな羽生。

胸には小さなミステリーサークル。

羽生の背後から鈴木啓太も視線を送る。二人の視線の先には…

頭で麦を育てる駒野さん。

前代未聞のドッキリ2ショット。

なでしこのほのかな香り

幸いここのところ私のお腹の調子は悪くなく、「kajidaisanjiの腹痛ブログ」となりかけていたこのカジオログも、加地さんの話題こそまだ少ないものの、どうにか軌道修正しつつある今日この頃である。

私はもともと比較的お腹が弱いので、刺激の強いものを食べ過ぎるとお腹をこわしやすく、たとえば唐辛子やにんにくの効いたキムチなどには要注意で、って、もうお腹の話はいいか。

実際その後は私のお腹は絶好調で、今日のなでしこJAPANの試合の中継も、トイレからではなくちゃんと90分間テレビの前に座って観戦した。すると相手チームにこんな名前の選手を発見したのだった。

 DF6 イ・ゲリム

いや、だからなんだってわけではない。ちょっと気になっただけだ。私自身は絶好調だ。でもそれが気になると、また別の選手の名前も気になり始めるのだった。

 MF7 キム・ギョルシル

なんとなく、先日の“激闘”を思い出させる響き。いや、本当に、ただなんとなく。ほのかに。

モンテネグロ戦後の会見

モンテネグロ戦で短時間ながら代表デビューを果した橋本の、試合後のコメントがちょっと面白かった。

ユニホームの交換は、ビチョビチョだった(笑)
着心地?汗ビッショリでした(笑)

モンテネグロ選手から受け取ったユニフォームが汗みづくで、嬉いというよりもちょっと気持ち悪い、とか言ったら失礼だけど、それにしてもあまりにもビチョビチョでまいったなあ、という、(笑)よりむしろ(苦笑)というニュアンスが読み取れるコメントだが、もし橋本がこんなことをしながらそのコメントを発したとしたらどうだろう。

そのユニフォームをチューチュー吸っている。

いや、あの、ごめんなさい。ついまた橋本を変態キャラにしてしまった。そんなつもりじゃないのだ。むしろ応援しているのだ。本当は大好きなのだ。橋本には日本代表のスタメンの座を勝ち取り、90分フル出場して自らのユニフォームをビチョビチョにしてほしい。そしてそれを、私は吸いたい。ってもちろん嘘だけど。

また、オシムは試合後の記者会見で加地さんの欠場を嘆く発言をしたのだったが、素直に「加地さん」と言えばいいところを、「タッチラインのハジからハジまで一人でカバーできて、何度も往復できるそういうスピードとエネルギーのある選手」などと回りくどく表現していたのだった。この回りくどさが“オシム独特の言い回し”というやつなんだな。

「今日は、日本の伝統的な料理の爆撃機というニックネームを持つ選手がその名の通りの仕事をした。赤い毛むくじゃらのキャラクターの友だちの緑色のキャラクターっぽい選手も悪くなかったが、なんだか顔が気になる選手は大事な場面で個人プレーに走った。カジオログに取り上げられることが頭をよぎったのかもしれない」

「次の試合は、ネット上では秋の味覚の名前で呼ばれる選手や、8本足の軟体動物の名前で呼ばれる選手、そして親指も試したい」

「地球から銀河系の端まで一人でカバーできて、円盤状の乗り物で往復できるそういうテクノロジーを持った選手にもチャンスはあるでしょう。彼は脚だけでなく、目も使える。ルールブックに目を使ってはいけないと書いてありますか?」

モンテネグロ戦

「今日キリンカップ?じゃあビール買って帰る」

というメールが家の者から届いた。私はビールは飲まないからそれは家の者用である。ビールを飲みながらキリンカップをテレビ観戦するつもりだろうか。しかし家の者はそれほどサッカーには興味がないはずで、だからまあ、なんとなく雰囲気っていうか、単にビールが飲みたくなったということだろう。

それで中継にあわせて7時頃から夕食を取りはじめ、家の者がプシュっと開けた缶をよく見ると、そこには大きくこう書いてあった。

アサヒぐびなま。

キリンじゃない。っていうか、ビールでもない。“その他の醸造酒(発泡性)(1)”だ。これはつまり、『加地さんが出ないキリンカップなんてアサヒカップだ』とか、『駒野さんや水野クンの“キレ”もいいけどそれだけじゃビールとは言えず、渋みはもちろん、“コク”っていうか“コケ”も必要だし、なによりキメの細かい泡のような“ふんわり”がなきゃだめなんだ』っていう、家の者なりの皮肉のようなものなのだろうか。

たぶん、違うな。

試合終了後、クールに微笑むオシムJAPANの面々の後ろで、ひとりなぜか爆笑の羽生。

中村憲剛が開けた口越しの、視線。

プリ。

Top