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名前は読んでもらえなかったけど。
○○ジャパン
スポーツライターの西部謙司氏が「オシム・ジャパンという表現のおかしさ」というコラムの中で、○○ジャパン、つまり「ジーコ・ジャパン」とか「オシム・ジャパン」という呼び方はもうやめよう、と書いている。私も同じことを以前から考えており、でもその理由は西部氏のそれとはちょっと違って、世界にはいろんな名前の監督がいるじゃないか、という心配からだ。
「ジーコ」や「オシム」は幸いにして発音もしやすく短いので「ジャパン」とくっつけて呼びやすいが、例えばオランダ人の「ファンなんたらかんたーら」とか、ドイツ人の「なんたらかんたらいがー」のように長い名前の監督が就任した場合、「ファンなんたらかんたーら・ジャパン」なんて呼びにくくてしかたがない。逆に、あり得ないとは思うが、韓国人監督が就任して「ぺ・ジャパン」などとなったらそれはそれで短すぎで、っていうかなんかかっこ悪いし。
ならば日本人監督ならいいのかと言えばそうとも言い切れず、例えば但野という名前の人が監督に就任したとしたらどうだ。
「ただのジャパン」
なんか、弱そうじゃないか。自分で自分を卑下しているみたいだし。ま、どうせね、僕らなんてただの日本人だしね、だってあいつら、肉食ってるしさ、あいつらなんて僕らのこと、ただのジャパンとしか思ってないよ、勝てっこないよ。
だめだ、戦う前から諦めてしまうそんなジャパンでは。但野監督は更迭し、新監督は東野氏だ。
「東のジャパン」
いや、そりゃそうなんだけど。また卑下か。所詮俺たち、極東の島国でちょこちょこボール蹴ってるだけで、世界を知らないもんな、サッカーより蹴鞠がお似合いだよ、こんな東の外れのサッカー後進国の俺たちにはさ。
技術や体格ならまだしも、地理的条件に劣等感を感じてどうする。そんなくだらないコンプレックスを払拭すべく東野監督を更迭し、そしてこれは近い将来本当にそうなる可能性があるのかもしれないが、現在ガンバの監督である西野氏が就任だ。
「西のジャパン」
だからといって嘘を言ってはいけない。日本がいつUEFAに加盟したと言うのだ。それともこれは、大阪とか、関西という意味か。だとしたら間違っている。それは「ジャパンの西」だ。
「西だジャパン」
言い切ればいいってもんじゃないだよ、西田監督。
「島だジャパン」
だから島国はもういいよ、島田監督。
また別の絵日記
■8月18日(金曜日) 快晴
暑さで目を覚ましテレビをつけると「いいとも」。また寝坊。45分からはNHKで「純情きらり」の再放送。かわいい。素敵だ。最高だ。ヒロインの、私だけのヒロインの、室井滋。
午後から公園にて商い。暑さに耐えかね2時間ほどで退却。今日も一枚も売れず。帰宅しガリガリ君。
夕方kajidaisanji帰宅。「加地さーん、加地さーん、私はー加地さーん、加地さん大好きー、どんどん加地さーん」などとわけの分からない替え歌。ガリガリ君がなくなったと言って怒る。
夜、女子バレー。枝豆。コーラ。
商標
先日NHKのニュース番組を見ていたら、疾走するバナナボートの映像が映り、近年バナナボートの転覆などによる事故が増えており、安全のためのガイドラインが必要だとかそんなニュースで、しかし私が気になったのはその内容ではなく、NHKのアナウンサーがニュースを読み上げる間、一度も「バナナボート」とは言わず、それを「バナナ型のゴムでできたボート状の遊具」などと回りくどく呼んでいたことで、もしかしてそうなのかと思い特許庁のサイトの「商標出願・登録情報」で調べてみると、やはり「バナナボート」は商標として登録されていた。
そうか、「バナナボート」は商標だったのか。権利者は、山梨県の株式会社コーアとなっている。バナナボートと言えばビーチというイメージがあり、海のない山梨県の会社の商標であることが意外だったが、おそらく山中湖か河口湖あたりで運営していたそれを、株式会社コーアが「バナナボート」と登録したということなのだろう。
つまり、沖縄や海外のビーチで見かける似たようなそれは厳密には「バナナボート」ではないはずで、NHKのように「バナナ型の遊具」などと呼ばなくてはならず、だから私も今まで「加地さんのバナナボート」などと気軽に書いていたが、加地さんのそれは株式会社コーアが管理・運営しているはずがないので、別の書き方をしなければならなかったのだ。
「加地さんのバナナ型の遊具」
バナナ型はともかく、遊具なのか。いや、決してそんなはずがない。加地さんに限って、遊具だなんて、あり得ない。どうしても遊具だと言うなら、ひとこと付け加えさせてくれ。
「加地さんのバナナ型の遊具。加地ちゃんの」
加地ちゃんこと莉比斗くんのおもちゃとしての、加地さんのバナナ。それなら納得だ。ひっぱったりこねたりして遊ぶがよい。大きくなれよ。
ついでに「ふんわり」の権利者を調べてみたり(雪印だった)、「勝ちT」は当然キリンが登録しているけれど「加地T」はまだ誰もしていないなど色々と調べているうちに、ある単語をふと思いつき、いや、でも、まさかなあと思いつつ検索をかけると、驚くべき結果が表示されたのだった。それはできない仕組みになっているようなので直接リンクを張れないのだが、登録番号4345232で、鈴木伸太郎氏によってそれは確かに登録されていたのだった。
鈴木伸太郎氏のそれだけが、そう呼べるのだ。
イエメン戦
選手入場前、NHKのカメラをチラ見する加地さん。
アメフトみたいに金玉越しにスローイン、とボケてみたのに、誰にも突っ込んでもらえなかった加地さん。
スタメンフル出場を果たし、何度も何度も前線にあがってはクロスを供給、かと思えばクリアミスからあわや大惨事の場面を演出してみせるなど、持ち味を存分に発揮した加地さんであった。
ところでNHKの中継では、ハーフタイム中にオシムのインタビューが流れ、そこで「水を運ぶ選手」について、少し詳しく話していたのだった。
『水』つまりアイデアを運んでくる選手がいるチームが良いチームだと思います。全員で『水』を運ぶのが強いチームでしょう。やるべきことをきちんとやる選手、良く走って守り“よごれ役”もこなすのが『水』を運ぶ選手です。
水を運ぶ選手とはつまり“よごれ役”もこなす選手なのだという。そうか、やっぱり運ぶのはトイレの水でよかったのか。違うか。もしかして、いわゆる“ヨゴレ芸人”という意味か。それもたぶん違うが、とにかく加地さんはこれからもひたすら走り、加地さんなりの『水』を一生懸命運ぶだけだ。それを続けていけば、オシムはきっと次も加地さんを召集するだろう。
ところで試合中、隣で中継を観るともなく観ていた家の者が、突然言った。「宇宙人?」
いやそれたぶん羽生。
絵日記
■8月15日(火よう日) あめのちくもりときどきはれ
もうとっくにおわったと思っていたたたかいは、まだおわってはいなかったのです。
きょうは、あさおきて、パンが食べたかったのでパンをやきました。お父さんが、「お父さんのぶんも焼いてくれよ」と言ったので、2まいやきました。れいぞうこの中からマーガリンをとったら、そのおくにイチゴジャムのびんがあったので、きょうはイチゴジャムパンにすることにしました。
パンがやけたので、イチゴジャムのびんをあけようとしたら、かたくてなかなかあかなかったけど、フルパワーであけました。そしてびんの中を見てぼくは「あっ」と言いました。ちゃんとふたをしてれいぞうこに入れておいたのに、もうとっくにつゆあけしたのに、なぜかびんのなかのイチゴジャムにはカビがはえていたのです。まさにだいさんじです。
「そんなー、いやだいやだいやだ、イチゴジャムパンじゃなきゃいやだ、イチゴジャムパンがたべたいよー」とだだをこねました。お父さんが。でもマーガリンでがまんしてたべました。お父さんが、「ちゃんと手あらっておけよ。金玉にカビがはえるぞ」と言いました。金玉にカビがはえたらいやなので、せっけんでよくあらいました。
「いつのまにびんの中に胞子が入ったんだな。目に見えないくらい小さいそれが、知らない間に成長して、こんな大きなカビになってたんだ。なんていうか、あれだよ、会話の中の何気ないひとこととか、たまたま目にしたふとしたしぐさとか、ほんのささいなことが胸のどこかに引っかかって、なんか気になるなあ、いや、でもそんなわけないよなあ、って見てみぬふりをしてるうちにそれは胸の中でどんどん大きくふくらんでいって、ある時、え、もしかして、って気が付いたときにはもう手遅れ、完全に恋に落ちていた、みたいなさ、って分かんないか、こんな話し、お父さんには」と言ったらお父さんは「うーん、忘れた」と言いました。楽しかったです。
祝・代表選出
日本代表イエメン戦メンバーに選出され、祝福の花束を贈呈される加地さん。
もちろん喜んでばかりもいられない。新たなライバル、田中隼磨とのポジション争いが待っている。もっとも加地さんには「争い」などという言葉は似合わない気がし、おそらく本人も「自分のできることを一生懸命やるだけ」という気持ちなのだろうが、それで大丈夫だ。練習中から黙々と走り、夏空に高くわいた入道雲の向こう側まで飛んでいくふんわりクロスの一本でも披露すれば、もうオシムのハートはいただきだ。
加地さんがやって来た
青×黒ユニにたくましい太もも。
背番号はもちろん21。
ジャーン。加地さん。金髪だけど。
右脚でクロスをあげる機能付き。
相手選手をぶち抜き、クロスをあげようとする加地さん。
(対象年齢5歳以上)
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トリニダード・トバゴ戦
加地さん本人には直接関係ないからといって、それについて全く何も書かないまま明日のJリーグを迎えるのもどうかと思い、その前に私なりの感想というか第一印象を簡単に書いておくとするならば、ひとことで言ってそれは「進化」だ。いや、それも少し違うか。こう言ってはなんだが、今までがちょっとあまりにひどすぎた。ようやくまともになり、これでやっと、どこへ出しても恥ずかしくないものになったのではないか。いや、もちろんまだ「器」が整っただけで、その「内容」が今までどおり金玉とかそんなくだらないことばかりでは意味がないのだけれど。
ジオログに更新PING送信機能がついた。
やっとかよ、遅せーよ、こんだけの機能つけるのにどんだけ時間がかかってんだよ、などと色々言いたくなるものの、でもようやくこれでブログと呼ぶにふさわしい機能がひととおりそろったのではないか。思えば最初はトラックバックの機能すらない、ただの日記サービスに過ぎなったこのジオログ。2年近くかかって、ようやくブログらしくなってきた。最初はドリブル突破の機能すらない、ただ「イラネ」といわれる選手に過ぎなかった加地さんが、2年以上かかってようやく代表選手らしくなったかのようで、なんだかいとおしい。いや、いとおしくはないけど。
それにもちろん、1記事1000文字までしか入力できない文字制限や、ログのバックアップ機能がないなど、まだまだ不満もないわけではなく、だから毎回1000文字に切りつめる作業の苦労や、管理画面の「記事、コメントの全削除」というリンクをうっかりクリックしてしまうのではないかという恐怖と、私はまだしばらくは戦わなければならないのだった。
ところでついでにトリニダード・トバゴ戦についても少しだけ書いておくと、ジーコJAPANとは選手が大幅に変わったのはもちろんだが、背番号も変わったことが新鮮で、三都主が3番というのは洒落が効いていて、いい。坪井が2番なのは「ツーぼい」、というのは私の考えすぎだろうか。
それで、中田がつけていた7番は田中隼磨がつけており、「ふーん、中田から田中か、なかた、たなか…」などと私がぶつぶつ言っていると、隣で中継を観るともなく観ていた家の者がぽつりと言ったのだった。
「なかた、たなか、かじ」
これはつまり次のイエメン戦、加地さんが7番をつけてピッチに立つという、予言というかお告げのようなものなのだろうか。
違う。ただのしりとりだ。
A3ジェフ戦
魚から人間に戻り、人間らしくクロールで泳ぐ加地さん。