ルール上は人差し指の爪が鼻の穴のゴールラインを完全に越えないとほじったとみなされないが、この場面で加地さんが鼻をほじったのかほじっていないのかは微妙なところで、そろそろ鼻ほじりの判定にビデオや爪にマイクロチップを埋め込んでのコンピュータ判定の導入が検討されてもいい時期であろう。
Kajidaisanji's Mail
“梅雨といえばカビであり、カビとは菌類である。”
〜2006年6月9日 – 2006年7月XX日〜
俺が「カビ」という菌類に出会ってからおよそン十年の月日が経った。8歳の梅雨時、田舎の小学校の教室の、友だちの机の奥から発掘された食パンが黒や緑に彩られていたのを見てからだ。
そのカビがこんなにすぐ生えてくるとは俺自身思いも寄らなかった。小学校の食パンから、正月の餅、味噌、みかん、そしてたまにしか履かない革靴にまで。
カビはどんなときも俺の家中にあった。
カビは本当に多くのものを授けてくれた。
水虫、皮膚病、喘息、そして下痢を与えてくれた。
もちろん平穏で楽しいことなわけがない。それなのに、俺のすべてがカビにとって素晴らしい“培地”となり、“糧”となり、カビを成長させてしまった。
大人になって以来、「カビ、好きですか?」と問われても「好きだよ」とは素直に言えない自分がいた。世の中にはカビの生えたチーズを食べる人がいることを知り、大きな感動を覚えながらも、でも俺はやっぱりいやだなあ、カビ食べるの、チーズはふつうの6Pチーズが好きだな。
数日ほど前からこの雨を最後に約6週間続いた梅雨が明けるだろうと決めつけていた。
何か特別な出来事があったからではない。好きなお天気キャスターもひとりではない。今言えることは、自然に生えてくるカビから卒業し“自由自在に”カビを生やしたい。そう思ったからだった。
最後にこれだけは伝えたい。
これまでため続けてきた“ほこり”は、これからもカビの発生の原因になるだろうし、栄養になると思う。でもこれは、家族からの掃除しろという“声”を無視し続けたからこそためることが出来たものだと思う。
新しいカビはこれから生える。
今後、何日か梅雨はつづくけれど、カビを防ぎきれる可能性は絶対にないだろう。風呂のタイルの目地で、密閉し忘れた食品で、汗を吸ったまま洗わず放置した洗濯物で、カビが生えるだろう。梅雨時のじめじめした空気を吸って−−。
これまでこのブログだかなんだかよくわからないものを読んできてくれたすべての人々に、心の底から一言を。
“健康な生活のために、カビの生えにくい住環境づくりを心がけましょう”
kajidaisanji
驚きのオールスター
中沢がドリブル突破でFKを得、おまけにそれを自ら決めてMVPまで取ってしまうという、普段の試合では考えられないような驚きのプレイが観られるのがオールスターで、だからもし出ていたら加地さんが我々にどんな驚きを与えてくれたのか、今となっては想像で楽しむしかないのだった。
- 弾丸ミドルでオウンゴール
- ラボーナでふんわりクロス失敗
- キレキレドリブルでDFをちんちんに(味方の)
- 判定にキレてレッドカード
- 加地さんがキーパー
- 加地さんが副審
- 加地さんがボールボーイ
- 加地さんがビール売り
- 加地さんがMr.ピッチの中の人
- 副音声の特別放送席で90分過ごしてしまう
- しかもひと言もしゃべらず
- 右サイドを駆け上がり、ゴールラインを通り過ぎ、なぜかそのままスタジアムの外へ
- 10分後、パンの入ったレジ袋をぶら下げて戻ってくる加地さん
- 「クリームパンって言ったじゃねえか!」と怒られてもう一度買いに走る加地さん
- 市内の複数のコンビニの防犯カメラに映るクリームパンを探す加地さんの姿
- 芝生食べる
まあ、驚きという意味では、試合数日前に出場辞退、というのも確かにそうではあったけれど、来年こそは、私などが想像もつかない驚きのプレイでMVPを取ってほしいものである。得票0で落選とか、そういう驚きはいらないので。
カシマスタジアムは遠かった
いつまでも反省モードでしょんぼりしていても仕方がない、さあ、またいつものように金玉金玉書いちゃうぞ、いや、でも最近金玉金玉書きすぎだよな、じゃあ久しぶりにバナナボートでもふくらませようか、この週末はバナナボートにまたがって、利根川下ってカシマスタジアムへレッツゴー!…と思ったら、え、嘘だろ、そんなばかな。
カシマスタジアムは利根川にそんなに近くない。
地図でよく見たら意外と遠いんだな。利根川を使って行くには、いったん河口付近まで下って、合流している常陸利根川をさかのぼり、外浪逆浦を通ってさらに鰐川をのぼって北浦に出、適当なところで上陸してそこから徒歩というルートだ。遠いなあ。でもだからといって海から行くのも、東京湾から房総半島をぐるっと回り、犬吠崎を通って鹿島灘に出、鹿島港から上陸することになり、かなり遠回りで、しかもこちらのルートには大問題がある。
鹿島港に泊めておけるのかな、バナナボート。
港にバナナボートを泊めるために何をどう手続きすればいいのか、私には全く知識がないのだった。港にもコインパーキング的なシステムはあるのだろうか。泊めれなかったら困るなあ、スタジアムにバナナボート持ち込めるのかなあ。あ、そうか、空気抜いて畳めば大丈夫か。って、違う。私が考えなければならないのは、もっと別なことだ。
バナナボートを引っ張るボートが必要。
そうだった、バナナボートには動力がないのだった。モーターボートか何かで引っ張ってもらわなければ、バナナボートは川や海の流れに流されるだけで、カシマスタジアムへはたどり着けない。困った、誰か持ってないかなあ、モーターボート、って、なんで私は延々とバナナボートでカシマスタジアムへ行く方法について考えているのだ。そうじゃないだろう。ばかか、俺は。
電車かバスで行けばいい。
そうだよなあ、東京方面からカシマスタジアムへ行くには、やはりそれが普通だ。バナナボートで行こうという発想が間違っている。でもなあ、やっぱり行ってみたいよなあ、バナナボートでカシマスタジアムに、オールスター観に。オールスター。ああ、オールスターなのに…
ばかなことを書いて現実逃避してみても、むなしいだけだ。現実は変えられない。悲しいけれど、その現実を、私は受け入れなければならないのだ。
チケット持ってないや。
っていうかバナナボートも持ってないや。しょうがないからオールスターはテレビで観よう。
反省
とかなんとか、っていうのは、今日私が書いた記事、「親ごころ」のことだが、ここのところ金玉まみれの毎日だったせいで、金玉が敏感になってしまっており、じゃない、金玉に敏感になってしまっており、つい面白おかしく書いてしまったのだが、この事件の背景には、ふざけて取り上げるべきではない、暗く重い問題が根深く広がっているわけで、だから今さらちょっと反省している私である。
それにしてもジダンがどこまで意識的にあんな行為に及んだのかはわからないが、それが結果的に世界中が「差別」ということを考えるきっかけになったのは事実で、試合前に白いボールを交換してマイクで宣言するなんていう生ぬるいパフォーマンスより、あの一撃のインパクトは強烈だった。そう思ってあの場面を見ると、なんだかとても悲しい頭突きに見えてくる。ジダンは何に対して頭突きしたんだろう。
ということで、ジダン選手、そしてジダン選手のお母さん、ふざけてごめんなさい。どうか、金玉はく奪だけはお許し下さい。いや、ふざけてるんじゃないです、本当に。
親ごころ
金玉をはく奪されそうなので、代わりの金玉をはく奪してきて息子にやろうと思う、親ごころ。
ジュビロ戦
Jの舞台であなたに会えるのを、待っていました。金沢のピッチは雨で、降りしきる雨の中、あなたは光っていましたね、あなたの反射テープ付き安全ベストが。白いヘルメットもよく似合って、って、お前誰だ。
コーナーフラッグを見つめる、「現場」っぽい男。何者なんだ。ボールボーイか。っていうかボールおじさん。それともJリーグが新しく導入した、第7審判とかか。そうだとしても、この安全第一なスタイルの理由がわからないではないか。
違う。私たちが待ち望んでいたのは、加地さんであった。右足の怪我がどの程度回復しているのかはわからないが、加地さんはスタメン出場である。試合前、入念なストレッチを欠かさない。
顔の。ふくらんだりゆがめたり、大切だよな、顔のストレッチ。ストレッチの成果があったのか、試合では何度もいいクロスをあげまくる加地さん。しかしその全てはゴールに結びつかず、ピンポイントでフェルナンジーニョに送ったクロスも残念ながら決められなかった。加地さんがピンポイントで決めた場面は、これだけだ。
名波の右足をピンポイントでとらえた、加地さんのスライディング。見事、イエローカードという成果を得た。って、どうしたんだ、加地さん。名波に何か言われたのか。テロリストとかか。それとも家族のことか。息子の名前についてか。
ところで、後半39分には、また別の謎の生命体が出現したのだった。
もはや目も口もなく、かろうじて鼻らしきふくらみが確認できるだけの顔。いや、顔なのかどうかすらもよくわからない。そしてそんな生命体に驚いていて危うく見逃しそうになったが、その直後、彼がまた現れたのだった。
まだ、いた。今度は後ろを向いている。ということは彼は警備員なのだろうか。だとしたらヘルメットの意味も理解できなくはないが、反射テープ付き安全ベストは何のためだ。さっぱり、わからないのだ。
芝生記念日
今日になっても、私の頭の中はガットゥーゾ選手のことでいっぱいである。あの、純白のブリーフのまぶしさが忘れられない。それでニュースサイトなどでガットゥーゾ選手の記事を探してみると、彼について書かれた記事は、その見出しだけですでにおかしいのだった。ブリーフの場面について書かれた記事の見出しは、こうだ。
とてもスポーツ面の見出しとは思えない。三面記事か、週刊誌の、変態が起こした脅迫事件の見出しのようだ。というか、これだとブリーフそのものを凶器に使ったみたいじゃないか。はいていたブリーフを脱ぎ、それを持った手を突き出して、「おとなしく言うことを聞け、聞かないとこれ、投げつけるぞ、5日だ、5日、はきっぱなしだぞ、これ」。そんな脅迫をされたら、何でも言うことを聞くしかない。
試合終了後のガットゥーゾ選手の、また別の行動を報じる記事の見出しも、おかしい。
新しいスタイルの短歌のようだ。字足らずで、すっと余韻を残して終わる終わりが、いい。「芝生食べる」が、いいんだな、きっと。他の短歌で試してみる。
たはむれに母を背負ひてそのあまり 軽きに泣きて、芝生食べる
やは肌のあつき血汐にふれも見で さびしからずや、芝生食べる
「この味がいいね」と君が言ったから 七月六日は、芝生食べる
せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ、芝生食べる
芝生の食べすぎでお腹いっぱいだ。って、芝生なんか食べている場合じゃないのだ。もう明日には、ソーセージを買ってくるという任務を無事果たした加地さんの、Jリーグが再開である。加地さんのJの舞台での活躍が楽しみだ。走り回り、ふんわりクロスに弾丸ミドル、金玉ブロック、芝生食べる。
祭りのあと
マテラッツィのヘッドでイタリアが追いついて1対1か、面白くなってきたぞ、どっちが勝つのだろう、うーん、むにゃむにゃ、はっと気が付きあわててテレビ画面に目をやると、そこにはこんな光景が映し出されていた。
重みを感じる。っていうか危ないじゃないか、下手をすれば全世界にガットゥーゾ選手の金玉がぽろりと放送されてしまうぞ、などとはらはらしていたのだが、それはよけいな心配だったことが、あとでニュース記事を見てわかった。このときすでに、ガットゥーゾ選手の純白のブリーフの中には、彼の金玉はなかったのである。
すぽーん。ジダン選手によって、試合中にガットゥーゾ選手の金玉は彼の股間から蹴り出されていたのだった。あー、俺の金玉ー、行かないでー、と、飛んでいく金玉に追いすがるように差し出されたガットゥーゾ選手の右手が悲しい。
ところでそのジダン選手であるが、あんな形での退場は残念であった。ヘディングする物を間違ってしまった。相手の胸なんかじゃなく、金玉をヘディングでゴールに押し込まなければならなかったのだ。いや、金玉というのはもちろん、金色の+チームガイストの意味で、こういうことではない。
とにかく、1ヶ月にわたって繰り広げられた「玉祭り」は終わった。ワールドクラスの玉技に、世界が興奮した1ヶ月だった。我らが加地さんは今回はノーゴール・ノーアシスト・ワン金玉ブロックという記録に終わったが、次回大会での更なる活躍に期待したい。
3位決定戦より
C.ロナウド選手、金玉に玉を乗せ、金玉越しにこんにちは。
ヤンセン選手、「どーですか、お客さん!」。
(おまけ) 謎の生命体