ブラジル戦直前

「ブラジル戦直前」というタイトルで1年前にも記事を書いたのは、あのコンフェデブラジル戦の直前のことで、その時と同じような事をまた書くが、午前4時開始の試合を観るために、人は夜更かしをすべきなのだろうか、それとも早起きをすべきなのだろうか。ってまあ都合とかで人それぞれだろうが、キックオフ2時間前の今、こんな文章を書いている私は、夜更かし派である。だって、万が一寝坊したらそれこそ大惨事じゃないか。

起きたらタモさんがしゃべってる。

寝坊しすぎだ。W杯どころか、仕事や学校にも遅刻だろう。しかしもちろん夜更かし派にも同様の危険はある。居眠りだ。加地さんの大活躍で日本勝利、奇跡の決勝T進出!…はっ、夢か。やべ、寝ちゃった、サッカーどうなった?

タモさんがしゃべってる。

居眠りしすぎだ。っていうか居眠りの範疇を超えている。いや、そんなことよりも、大事な一戦の前に私は何を書いているのだ。

予選突破がかかったこの大一番で、加地さんはいったいどんなプレーを見せてくれるのだろうか。弾丸ミドルで1点。ふんわりクロスが直接入って1点。新技・金玉シュートで1点。加地さんのハットトリックで日本3−0の勝利。しかしそれだけではだめなのは、同時に行われる試合でオーストラリアがクロアチアに勝ってしまうと、たとえ加地さんがブラジル相手に100点取ろうとも、日本は決勝Tに進めないという状況だからである。

後半ロスタイムに突入、100−0でリードする日本の勝利はもはや間違いない。しかし他会場ではオーストラリアが1−0でリード。このままでは日本は予選敗退である。もはやこれまでか。しかし加地さんはあきらめない。残ったスタミナを全て振り絞り猛然とダッシュ、再三のシュートとブロックで腫れ上がった金玉を振り抜き、豪快にゴール!

オーストラリアのゴールに。

ゲーム中にスタジアム間を走って移動した加地さんの同点ゴールで、クロアチアとオーストラリアは1−1の引き分け、日本奇跡の決勝T進出決定。

などと想像してみても、あまり意味はない。加地さんはいつだって私の想像など及ばない大賛辞や大惨事を見せてくれた。今日もそうに違いない。加地さんの一挙手一投足一振玉を見逃さぬよう、瞬きすらできない。もちろん、居眠りなんてもっttのhkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkk

クロアチア戦

W杯、ついに開幕。加地さんが数々のミラクルプレイで私たちを、いや、世界を沸かせた。

オフサイドギリギリの飛び出しから小笠原へのピンポイントクロス。その精度には驚いたが、その前の、ボールを受ける直前に見せた加地さんの冷静さに、私はもっと驚いたのだ。

画像では分かりにくいが、首を振って一瞬ピッチの外を見ている。この場面で、落ち着いてそんなことができるとは。

ピッチの外に並ぶペットボトルの状態をチェック。

やはり常にペットボトルのことを気にしているのだな、さすがだ、って、違うの?もしかしてあれは、もっとすごい、ワールドクラスの「技」だったのか。

ノールックパス。

ロナウジーニョが得意な、顔を向けた方向と逆へパスを出す、相手を欺くプレイ。もっともクロアチアDFがあまりひっかからなかったような気がするのは、顔を横に向けるのがちょっと早すぎた(せめてボールを持ってからにすべきだった)のと、顔を向けた方向に日本の選手がいなかった(そこにいたのは副審だった)ためだろう。敵とはいえ人を騙すことなんてできない加地さんなのだった。

後半にも柳沢へ決定的なラストパス。柳沢について、私が書くべきことは、ない。その光景を目にした鈴木通訳の表情が、全てを物語っている。

「あいた口がふさがらない」という言葉の実例としてこれほどふさわしい表情を、私は知らない。

加地さんは他にも数々の妙技を惜しみなく披露してくれた。

金玉ブロック。金玉でボールのスピードを吸収、ポトリと落としてピンチを防ぐその妙技に、味方も敵も全員が見とれている。三都主もこれにインスパイヤされた「お尻ブロック」を繰り出したが、残念ながら彼がブロックしたのは俊輔のFKであった。

さらには川口へのバックパスで見せた、コロコロとピッチを転がり、GKの直前で突然大きく跳ね上がる「魔球」。きっとあの魔球を、今度はブラジルゴールへ向けて蹴るつもりに違いない。たとえジーダでもキャッチすることなどできないだろう。

ブラジル戦も加地さんから目が離せない。

(おまけ)バンザイなしよ

ドイツへ向けて打ち鳴らせ

大切なクロアチア戦を、わけのわからない問題集を書きっぱなしで迎えるわけにはいかないと、大急ぎで作ったので、ちょっと、あれだけど。

加地さん応援FLASH「DAISANJI06(仮)」

W杯に似たような、W灰皿だかW縄文式土器だかW痰壷だかW骨壷だかW尿瓶だかWプッチンプリンの容器だかWポリプロピレン製の歯磨きコップだかWヤマザキ春のパンまつりで点数シール25点分集めると必ずもらえる白い皿だか、とにかくそんな大会は、もう終わりだ。今日、加地さんがピッチに立つ。今日から本当のW杯が始まる。

ドイツにも、パブリックビューイングにもいけないけれど、私はTVの前で打ち鳴らそう。ドイツの加地さんのもとへ届けと、ご近所から苦情が来ない程度に、力いっぱい。

クロアチアについて学ぶ

問題: ニコ・クラニチャル選手の金玉は何個?
答え: 2個

問題: ではニコ・コバチ選手の金玉は何個?
答え: 2個

問題: じゃあロベルト・コバチ選手の金玉は何個?
答え: やっぱり2個

問題: ところでオスマン・サンコン氏の視力は?
答え: 6.0

問題: 三十路のシミッチ選手が気にしているのはお肌の何?
答え: 大人のニキビっち

問題: 電車が目的地に到着。乗っていたオリッチ選手はどうする?
答え: 寝過ごした

問題: 家を出てから忘れ物に気がついたモドリッチ選手。どうする?
答え: めんどくさいからまあいいや

問題: クロアチアは白アチア?黒アチア?
答え: 白か黒かっていうより、白と赤でしょ

問題: ズラトコ・クラニチャル監督が頭にのせているのは?
答え: 金玉

問題: それは誰の金玉?
答え: 息子、ニコ・クラニチャル

問題: そのニコ・クラニチャルの金玉は何個?
答え: 最初の問題にモドリッチ

禁止: スルナ選手に関する問題は出題するな
答え: はい

警告: ふざけてばかりいるな
謝罪: ごめんなさい

ふんわりクロス公式球

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駆け巡る加地さん

スペイン対ウクライナのハーフタイムの間にチャンネルを回すと、ちょうど報道ステーションがWほ乳瓶のコーナーを放送中で、「W杯 ニッポンの勝算・右サイド加地 復活へ」と題し、やはり加地さんを大きく取り上げていたのだった。

代表で1ゴール、J1でも2ゴールしかあげていないことに触れ、「彼の仕事は、ただ右サイドを駆け巡ること」と断言し、それはまあ確かにそうなんだけれど、それだと最近の報道の多さで加地さんをはじめて知ったような、普段あまりサッカーを観ない主婦だとかそういう人が、誤解してしまうのではないかとちょっと心配になったのだ。

「加地って人、副審なの?」

違う、誤解だ。まあそんな誤解も試合を観ればすぐに解けるだろうけれど。なにしろ加地さんは旗を持っていない。

また、Wユース時代の貴重な映像も観ることができた。

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ぼんやりとうつろな目をした加地クン。

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ゴールを決めて笑顔の加地クン。

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加地クン…。出られるよ、もうすぐ、ワールドカップ。でもその前にパン買って来い。

そんな消極的な加地クンの姿は、今はもう、ない。熱い闘志を胸に、加地さんがフランケンシュタディオンの右サイドを駆け巡る。それはパンを買うためでも、もちろんソーセージを買うためでもない。オフサイドを見逃さずサッと旗を上げるためでも、もちろん、ないのだ。

(おまけ)小笠…原…?
(おまけのおまけ)加地…さん…?

救世主

加地さん
加地…さん…?

というわけで、加地さんのクロアチア戦での復帰は間違いないようだ。新聞やTVでは先日のオーストラリア戦の敗戦を踏まえ、加地さんにジーコJAPANの救世主となることを期待する伝え方も多く、もちろん加地さんが救世主になることは間違いないけれど、でもそれはピンポイントクロス上げまくり弾丸ミドル決めまくりで勝利に貢献という、文字通りの救世主かもしれないし、もっと別の、心身ともに傷ついた選手、そして我々サポーターに癒しや救いの手をさしのべ、忘れかけていた微笑みを取り戻させる、そういう意味の救世主であるかもしれず、まあいずれにしても今度のクロアチア戦は、ジーコJAPANの右サイドにかつてないほどの注目が集まる試合になりそうである。

救世主加地さんが、フランケンシュタディオンのピッチに、ふわりと舞い降りる。

名前

W土鍋開幕の翌日にも書いたが、NHKの中継ではドイツのノイビル選手をヌビルと呼んでいた。NHKでは、外国人選手の名前を日本での通称にこだわらず、その選手の母国語読みに近い発音で呼んでいるようだ。ノイビル以外にも、例えばチェコのコラー選手をコレルと呼んでおり、うーん、まあ別にいいんだけど、でもそれじゃあせっかく考えておいた問題が出題できないじゃないか。

問題: コラー選手が怒ったら何と言う?
答え: プンプン

プンプン。でもまあコレルならコレルで別の問題を作ればいいだけのことだな。

問題: コレル選手は来れる?
答え: 「来られる」が正しい日本語です。

問題: じゃあコートジボワールのコネ選手は来る?
答え: 「どこへ」が示されていないので問題として成立していません。

それにしてもこういうなにかの競技の世界大会などを見ていると、いろいろな名前の選手がいて面白い。今回のW花瓶、ここまでの試合で気になった選手たちに関する問題を出題しておこう。

問題: アメリカのレイナ選手が好きなモー娘メンバーは?
答え: ガキさん

問題: アメリカのコンベイ選手の帰りのかばんには若干の余裕がある?
答え: 結構余裕が…あれ、かばん盗まれた!

問題: トーゴのアセモアッサ選手が悩まされている皮膚の症状は?
答え: 乾燥肌

問題: トーゴのカデル選手、この勝負、勝でるべが勝でねべが?
答え: やってみねば分がねべさ

問題: コートジボワールのボカ選手がラフプレー。何をした?
答え: のどわ

問題: コートジボワールの兄弟選手、コロ・トゥーレとヤヤ・トゥーレ。若干トゥーレっぽいのはどっち?
答え: どっちもれっきとしたトゥーレ家の息子だよ(トゥーレ母・談)

問題: ガーナのパントシル選手の朝食は何と何?
答え: コーンフレークとミルク

問題: ガーナのピンポン選手が得意なスポーツは?
答え: サッカー
判定: ピンポン(正解)

問題: 今回アンジョンファン選手の髪型は?
答え: やっぱりおばちゃんパーマ

問題: ではイチョンス選手の顔は?
答え: やっぱりなべやかん

オーストラリア戦

負けた。負けたなあ。しかも3点も取られるとは。駒野さんが抜かれて決められた3点目の瞬間、実況のアナウンサーは叫んだ。

「アロイーシが突破だてきどぁー」

NHKのアナウンサーとは思えないほどのでたらめな日本語が、ショックの大きさを物語る。

やっぱりね、デカいよ、オーストラリア人。デカいデカいとは聞いており、でもTV画面を通してピッチを観ているとそれほどとは思えなかったが、別な角度からゴール裏のオーストラリアサポーターを映した映像でそのデカさを思い知らされたのだ。

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デカい。メインスタンドの人たちと比べるととてつもないデカさであることが分かり、こいつらにはかなわなくても仕方がないという気持ちにさせられたのだった。

駒野さんはやはりちょっと加地さんを意識したのだろうか、ふんわり目のクロスをあげてみたり、誰も触れず直接ゴールラインを割るクロスをあげてみたり、クロスにみせかけたサイドチェンジをしてみたりしていたが、やはり二番煎じの感は否めず、我々に与える興奮や癒しや苛立ちや落胆は、本家のそれには及ばないのだった。

まあ別にいいじゃないか、たかがW皿だかWジョッキだかW試験管だかなんだかで一敗しただけだ。これで加地さん登場の舞台は整った。いよいよ本当のW杯が開幕するのだ。

「やっぱり僕が出ていかないとあかんかな」。スパイクの紐を強く結んで立ち上がる加地さん。「見せたるで、本物の大惨事を」。え、大惨事?

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