フィンランド戦は駒野さんがスタメンってマジっすか。そんなあ、頼むよジーコ、加地さんが大好きでたまらないという女子高生が、加地さんのための応援ボードを掲げに名古屋からエコパへ行くって言ってんだからさあ。ボードの言葉もみんなで考えたのに。結局彼女が掲げるべき言葉は「駒野」が正解だったのか。いや、なんか違う気がする。
「転べ転べ、駒野転べ、ヘナチョコクロス上げろ、靴脱げろ怪我しろ下痢になれ、どアホどアホどアホ」
心優しい加地さんがそんな呪いの言葉を吐くはずはないが、なんとか加地さんが出場する方法はないものか。あり得るとしたら、当日駒野さんがうっかり間違えて「エコパ」じゃなく「江古パ」に行ってしまうということだが、残念ながらほとんど全ての人と同様、たぶん駒野さんは「江古パ」を知らない。
女子高生が行くからとかは関係なくとも、ジーコJAPANの右には加地さんが必要だということは、過去の試合で誰もがもう十分わかっている。駒野さんはフィンランド戦でスタメン起用されれば、何本かいいクロスをあげるかもしれないし、守備もそつなくこなすかもしれない。そして試合も日本が勝つかもしれないが、そうだとしても試合終了後に誰もが何かもの足りなさを感じるに違いないのだ。癒しとか感動とか驚きとか怒りとか悲しみとか諦めとかイライラとか、そういった何かが。
加地さんが大好きでたまらない女子高生の方、加地さんは出場しないかもしれないが、それでも加地さんのボードは掲げてほしい。あなたの気持ちはきっと加地さんに伝わるはずだ。そしてボードの裏にはこう書いておいて、試合終了時にはそちらを掲げよう。
「ほら見ろ」