でも掲げるんだよ

フィンランド戦は駒野さんがスタメンってマジっすか。そんなあ、頼むよジーコ、加地さんが大好きでたまらないという女子高生が、加地さんのための応援ボードを掲げに名古屋からエコパへ行くって言ってんだからさあ。ボードの言葉もみんなで考えたのに。結局彼女が掲げるべき言葉は「駒野」が正解だったのか。いや、なんか違う気がする。

「転べ転べ、駒野転べ、ヘナチョコクロス上げろ、靴脱げろ怪我しろ下痢になれ、どアホどアホどアホ」

心優しい加地さんがそんな呪いの言葉を吐くはずはないが、なんとか加地さんが出場する方法はないものか。あり得るとしたら、当日駒野さんがうっかり間違えて「エコパ」じゃなく「江古パ」に行ってしまうということだが、残念ながらほとんど全ての人と同様、たぶん駒野さんは「江古パ」を知らない。

女子高生が行くからとかは関係なくとも、ジーコJAPANの右には加地さんが必要だということは、過去の試合で誰もがもう十分わかっている。駒野さんはフィンランド戦でスタメン起用されれば、何本かいいクロスをあげるかもしれないし、守備もそつなくこなすかもしれない。そして試合も日本が勝つかもしれないが、そうだとしても試合終了後に誰もが何かもの足りなさを感じるに違いないのだ。癒しとか感動とか驚きとか怒りとか悲しみとか諦めとかイライラとか、そういった何かが。

加地さんが大好きでたまらない女子高生の方、加地さんは出場しないかもしれないが、それでも加地さんのボードは掲げてほしい。あなたの気持ちはきっと加地さんに伝わるはずだ。そしてボードの裏にはこう書いておいて、試合終了時にはそちらを掲げよう。

「ほら見ろ」

応援ボード

昨日のコメント欄に、加地さんが大好きだという高校生(おそらく女性)から相談が寄せられた。フィンランド戦で加地さんの応援のため掲げるボードに書く言葉を考えてほしいという。私なんかに相談するのは間違っているのではと思うが、せっかくなので考えてみたい。

通常ならば「加地マジ大賛辞」をまずはお勧めするところであるが、相談者は“私(相談者)に相応しい言葉”を求めている。加地さんを愛する女子高生に相応しい言葉、それは愛情表現だ。

「ハートが加地」

加地、のところに炎をあしらって、加地と火事をかけていることを強調。イマイチか。では対戦相手を踏まえてこんなのはどうだ。

「カジ・スキヤネン」

「好きやねん」をカタカナで書くとフィンランド人の名前っぽい。まあ加地さんは日本人なんだけど。では、普通の女子高生はベッカムとかにきゃーきゃー言ってるけど私は違う、ということを表現してみる。

「加地<ベッカム」

不等号の向きとか細かいことにはこだわるな。

「守れ!川口」とか「決めろ!久保」とかの命令系はどうだろう。

「癒せ!加地」

癒せ、って命令されても困るか。じゃあもう少し漠然とした感じで。

「頼む!加地」

「今日こそ」「たまには」「お願いですから」なんかでもいい。

「訳せ!鈴木通訳」

言われなくても訳す。

加地さんを大賛辞する賞賛系はどうか。堀池の“巧”を真似て、右サイド職人の加地さんを“匠”と称してみてはどうだろう。

「匠・鍛冶」

刀鍛冶になってしまった。サムライブルーを支える裏方。違う、加地さんはピッチという舞台の主役だ、もっとデカくいこう。

「世界は加地を待っている」

デカいぞ。W杯を意識して「ドイツのピッチは待っている」でもいいだろう。ただここでも“うっかり”には注意だ。

「トリノは加地を待っている」

加地さんが出るのはオリンピックじゃない。万一そうだったとしたら、そろそろ出発するべきだ。

「マンションの前で待ってます、会ってくれるまで待ってます」

いくら好きでもストーカー行為はいけない。スタジアムからの出待ちくらいにしておこう。

いろいろ考えてはみたものの、普通に女子高生が「加地」と書かれたボードを掲げているだけで十分ネタになるような気もするが、しかし相談者が求めているのは“一癖も二癖も効いた文句”だ。ならば少し癖を効かせてみる。

「加持」

まだ癖が足りないか。ええい、じゃあもうこれでいこう。

「駒野」

お気に召した言葉はあっただろうか。

ピンマイク

トリノ五輪ではカーリングの競技が始まった。小仲美香はいないけれど、生中継を観た。初戦のロシア戦は惜しくも逆転負け。

速さや魅せる技を競う他の競技と違い、戦術と微妙なテクニックを競うこの競技にはまた別の観戦の楽しさがあり、TV観戦をより楽しませるためにであろう、各選手は胸にピンマイクをつけており、競技中の掛け声や作戦を話し合う声を聞くことができるのが面白い。

サッカーの試合で各選手にピンマイクをつけて声を拾ったらどんなそれを聞くことができるだろうか。大声でディフェンスの指示を出したり、味方を鼓舞する声は普段の中継でも聞こえてくるが、もっと小さな、ひとり言のようなつぶやきも聞いてみたいものだ。加地さんは何度も縦に行ったり来たり走ったあと、ぽつりと「はぁはぁ、しんどいな…」などとつぶやいたりしているのだろうか。クロスが思ったところへ飛ばず、「アカン…」とか。

代表の試合で、例えば相手に突破を許して失点した後とか、出来かけたチャンスをつぶした後とかに、全選手のつぶやきを拾ったら、一番多いのはこんなそれかもしれない。

「チッ(舌打ち)、加地…」

いやでも加地さんだって相手の選手にブチ抜かれたりクロスをミスったりしているばかりではなく、たまには右サイドをドリブル突破して絶妙のクロスを上げることだってあるのだし、でもそんな時はまた別のつぶやきが聞こえてくる。

「転べ転べ、加地転べ、ヘナチョコクロス上げろ、靴脱げろ怪我しろ下痢になれ、バーカバーカバーカ」

ベンチの隅からそれは聞こえてくるそれは、つぶやきというか、もはや呪い。

ピッチ外での大惨事

W杯本番で加地さんは大丈夫だろうか?と心配になったのは、先日のアメリカ戦を観てのことではなく、トリノ五輪スキージャンプで原田が失格となったことを知ってである。予選で使用したスキー板を使うための体重にあと200グラム足りず、しかもその原因は原田の勘違いからだという。

原田と言えば日本を代表するネタ系アスリートで、などと言ったら失礼かもしれないが、リレハンメル五輪での失敗ジャンプ、その結果「一番」と書かれた鉢巻きにもう一本棒を書き足して上った表彰台、そして長野での高くて高くて大ジャンプで金メダル、大惨事やら大賛辞で常に話題を提供しつつ、おそらく最後となる今回の五輪をどんなジャンプで締めくくるのか、ショボいジャンプで寂しく終わるのか、それとも大ジャンプで金メダルの幕引きか、原田のジャンプを楽しみにしていたのは私だけではあるまい。それが誰も予想し得なかった驚きの“ネタ”で、飛ばずしてあっけなく終了とは。原田らしいと言えばあまりにも原田らしいけれど。

それで、ふと心配になったのだ、加地さんが。もちろん加地さんはスキージャンプの選手ではないから体重など気にせず好きなだけ長いスキー板を履けばいいのだけれど、私はサッカーのルールに詳しくないのでよくわからないが、たぶんスキーを履いてピッチに立つのは反則である。だからうっかり勘違いでスキーのままピッチに立たないよう、十分に気を付けてほしい。いや、それとももしかしてルール上スキー板の着用は問題ないのかもしれず、それなら安心して長い板を履けばいいけれど、でもジャンプと違って長ければいいってもんでもない気がする。長い板はオフサイドになりやすい。だからやっぱり、ほどほどがいいんじゃないか、スキー板の長さは。でもまあミズノの新しいスパイクのほうが走ったり蹴ったりしやすいとは思うけど。

加地さんがW杯のピッチでどんなプレイをみせてくれるのかを楽しみにしている世界中のファンのためにも、ピッチ外での「うっかり」とか「勘違い」には気をつけてほしい。そのせいでピッチにすら立てずにW杯が終わってしまうなんて、あまりに悲しすぎる。会場を勘違いして東京ドイツ村へ行ってしまうとか、うっかり下半身裸でピッチに入場してしまうとか、飛行機に手荷物で金属バットを持ち込んで捕まるとか。それは加地さんじゃないか。まあとにかく大惨事はピッチの中だけにしておいてもらいたいのだ。

加地さん ver.06

やった、すごいぞ、そりゃあ確かに結果だけみれば残念だったけれど、でも君が描いてみせた放物線は他の誰のそれより美しかったよ、感動をありがとう、愛子。そうじゃなくて。

やった、すごいぞ、そりゃあ確かに結果だけみればまずまずだけれど、内容はあまりにもひどいそれで、特に前半なんて敵以外はピッチに君ひとりしかいないのかというくらい他の選手は目立たず、君だけがシュートを打つわ、滑って股裂き状態になってみせるわ、ゴール前でファールしてピンチを招くわと大活躍、おまけに後半に君が描いてみせた放物線はいつものそれより直線的で、でも不思議と滞空時間が長くてまるでスローモーション、クリアしようとジャンプするDFをあざ笑うかのように、いや、微笑みでかわすかのように巻の頭にふわりと着地、W杯イヤー最初のゴールを演出。

どうしちゃったんだ、加地さん。アウトにかけたキックでシュートしてみたり、ピンポイントクロスでゴールをアシストしてみたり。加地さんに何があったんだ。まさかどちらもミスキックが偶然うまく飛んだわけでもあるまい。これがW杯イヤーの新しい加地さんの姿なのか。NIKEのボールのモゾモゾ回転が加地さんに合っているのか。野球場がいいのか。ミズノの新しいスパイクがよほど高性能なのか。それとも加地さんはもしかしてアメリカ牛を食べ、それが加地さんの体に何らかの変化をもたらしたのか。

わからない。わからないが、とにかくFIFAは早急に公式球をモゾモゾのそれに、W杯開催スタジアムを全て野球場に変更すべきだし、JFAは密輸でもなんでもしてアメリカ牛を加地さんに食べさせるのだ。ヘタリ牛ならなおいい。いいのか。わからないけれど。

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あこがれの加地さんのプレイを少しでも近くで見ようと集まってくるアメリカ代表の選手たち

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セクシーなポーズでバッチコーイと挑発する加地さん

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鳥になりたい加地さん

明日プレイボール

気がつけばもう明日なのだな。ふんわり宙を舞い、誰にも真似できない回転で僕らを魅了し、目指すは金メダルだ、頑張れ愛子、ってああそうか、そうじゃなく明日はその前にアメリカ戦だった。久しぶりに代表の右サイドを行ったり来たりする加地さんを楽しめるのだ。

でもやっぱりトリノ五輪も気になるのは4年前のソルトレーク五輪での衝撃、確かに当時も上村愛子は可愛く注目を集めていたが、全くノーマークの地味な競技カーリングの競技場、その氷の上に咲いた一輪の花を見つけたときのあの衝撃は、今でも忘れられない。

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私のハートのハウス(円)のど真ん中にストーン(石)を投げ込んだ、小仲美香。今回彼女は出場しておらず、というか今回の日本代表は彼女が所属していたチーム「シムソンズ」ではなく「チーム青森」で、でもそこにはシムソンズにいた小野寺、林という二人の選手が所属しており、ということはシムソンズは解散したのだろうかと調べてみると、ソルトレーク五輪後に解散していた。小仲美香は競技を離れ、専業主婦をしているという。もしやと思って念のため確かめたが、我が家の主婦ではないようだった。残念だ。

今回のトリノ五輪でも、彼女のようなニューヒロインの発見はあるのだろうか。楽しみだ。あ、そうか、その前に明日のアメリカ戦ももちろん楽しみだ。加地さんは練習試合でシュートをポストに当てたらしい。ボールがモゾモゾしていなければゴールに入っていただろう。でも試合ではきっとそのモゾモゾさえも味方につけ、金メダル級の活躍を見せてくれるに違いない。

すごい機械

私がここでわざわざ説明することでもないが、紅白戦で加地さんがクロスもサイドチェンジもできなかったのは、全てボールの回転がモゾモゾしているせいである。加地さんのコメント、「コンビネーションがうまくいかなかった。相手の動きに合わせてしまった」の、「相手の動き」とは「ボールの回転」を意味しているのだろう。

でも加地さんがクロスをあげなかったからといって、攻撃陣がシュート0というのはどうなんだ。加地さんがクロスをあげることなんて今までだってめったになかったのだから、それ以外の方法でシュートへ持っていくのは当然じゃないのか。しっかりしろ、攻撃陣。久保はまだ腰がだめなのだろうか。

しかしそんな久保が喜ぶ新兵器が、ジーコJAPANに導入されたらしい。腰痛や筋肉の炎症の治療に効果がある温熱治療器とのことだが、実際どんな機械なのかは治療を受けた久保本人の言葉ではよくわからない。

「すごい機械があった。ロボットみたいな。(患部の)どこでもできる機械」

デイリースポーツの記事では、『…どこでもできる機械」と説明。』と書かれているが、説明か、これ。語彙が貧弱で、どんな機械かよくわからない。ロボットみたいな、どこでもできる、すごい機械。それだけの情報から想像されるのは、こんな機械だろう。

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加地さんがこの機械の治療を受けたら、きっと天才的な擬態語・擬音語表現を駆使して、どんな機械か説明してくれるに違いない。

「ズジャーン、ババーンみたいな機械があった。ウィーン、モゾモゾ、モミモミ、じわ〜、って。で、シャキーン、チョフィーン、スタタタタ、スパーンからふんわり、って機械」

よくわからないが、とにかく、すごい機械なのだ。

モゾモゾ病

アメリカ戦のためにアメリカ入りしている加地さんたちジーコJAPANだが、そうなんじゃないかなあと心配していたがやはり、食事にアメリカ牛が出たらしい

食べなかった選手もいるようだが、遠藤は「オレは食べますよ」と気にも留めなかったという。だろうな、遠藤は食べるだろう。あと勝手な憶測だが、茂庭あたりも食べたのではないだろうか。「(モグモグ)え、なに?BSEって?ああ、大丈夫、俺、下着はグンゼだから(モグモグ)」とかなんとかわけのわからないことを言いつつ。

人一倍健康に気を使うという加地さんは食べなかっただろうな。そしてそれを見たライバル駒野さんは食べたに違いない。同じことをやっていても勝てない、加地さんが食べないなら俺は食べるぞと、食事のときまでライバル心むき出し。ステーキ一枚なんかじゃダメだ、そう言ってホテルの外へ駆け出すや近所の牧場へ侵入、手にした金属バットでアメリカ牛を撲殺、血をしたたらせながら一頭一気食い。

また、アメリカ牛ばっかり食べてるアメリカ人のばかげた事情で、アメリカ戦で使用されるボールがW杯公式球ではないという。微妙なボールタッチにもこだわるデリケートな加地さんも困惑しているようで、こんなコメントをしている。

「回転がモゾモゾしてやりにくい」

回転がモゾモゾ。宮沢賢治もびっくりのみごとな擬態語表現だ。イメージどおりにドリブルできない加地さんのもどかしさがよく伝わってくる。擬音語の引き出しも豊富な加地さんなのだった。

アメリカ戦、もし加地さんのドリブル突破がことごとく失敗したり、クロスが場外ホームランだったとしても、それは全て「モゾモゾ」のせいなのでブーイングはしないこと。

引き出し

週間サッカーダイジェストの表紙を見て、新しい加地さんグッズが発売になったのを知った。

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加地さん操り人形。え、違うの?あ、これ、実物の加地さんか。さすがは同じアキラ、清水アキラばりの操り人形ネタだ。表情がまたいい。

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目は上空高く浮かんだふんわりクロスの軌道を追い、口元は半笑い。なんとも絶妙な表情である。ガンバへ移籍した今年、地元関西の空気が加地さんの中の芸人魂を呼び覚ましつつあるのだろうか。でもそうかと思えば、J's GOAL内の日本代表選手紹介のページでは暗めのライティングでエロスをかもし出してみたりもする。

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癒しだけじゃない。時にはお笑い、時にはエロスと、キャラの引き出しを増やしつつある今年の加地さん。クロスの引き出しはどうなんだ、などと野暮なことは言いっこなしだ。

青き加地さんの軌跡

ナムコが今春発売するという「LoveFOOTBALL 青き戦士たちの軌跡」。現在製品オフィシャルサイトでは、イメージキャラクターとして宮本・小笠原の2人が紹介されており、リアルなCGがなんとも気持ち悪いが、そこには「まだまだ続く!!」の文字があり、他にも2人の現役サッカー選手にLoveFOOTBALLのサポートをして頂きます、と予告がある。今後ひとりずつ発表していくらしいが、当然だがそのうちのひとりは加地さんである。

いつもの私の嘘や妄想が始まったと思われるかもしれないがそうではなく、これは関係者から得た確実な情報で、CGでは再現不可能と言われた加地さんのあのふんわりクロスをも完全再現しているらしい。加地さんのイメージキャラクター起用はXBOX360の営業戦略としてビルゲイツが指定してきたとのことで、確かに加地さんを大々的にフィーチャーすれば、日本代表を扱ったゲームにもかかわらず、世界規模でのヒットが見込める。さすがはビルゲイツである。

発売が今から楽しみだ。今はとりあえず開発中のスクリーンショットでイメージを膨らませて我慢だ。

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