このブログがすごい! 2006

モヤイ像前でふと夜空を見上げると、北風にあおられたプラタナスの落ち葉がゆっくりと宙を舞い、それは加地さんのふんわりクロスのようだ。待ち合わせの時刻にはまだ少し早い。事の発端は、数日前の記事に寄せられた一通のコメントだった。

このカジオログを書籍で紹介したからそれを私に一冊送りたい、コメントにはそうあった。嘘、すげー、やった、と一瞬喜んだものの、猜疑心の強い私は、本当なのか?何かの罠なのではないか?例えばコメントの主は実は加地さんの代理人で、私は名誉毀損か何かで訴えられ、書籍ではなく裁判所から呼び出し状が届くのではないか?とか、「勝ちT」のニセサイトを作った罪で逮捕されるのではないか?などと怯え、恐る恐るメールを送ってみたところ、返事が来てこうあった。

「軽く一杯やりませんか」

やばい。これは訴訟とか逮捕なんて生やさしいものじゃない。消される。お前は加地さんについて書きすぎた、とか言われ、消されるのに違いない。小心者の私は震える手で返事を打った。

「ぜひ行きましょう」

小心者は誘いを断れないのだ。家の者宛に書き置きをした。「加地さんのミドルシュートを見に行ってきます」。それが、星になる、という意味として伝わったかどうかはわからないが。

そうして私はモヤイ像の前にいる。ああ、最後にもう一度ふんわりクロスが見たかったな…と思っていると、後ろから肩を叩かれた。

「あのぉ〜、決して怪しい者ではないのですが、ここにサインさせていただいても、よろしいでしょうか?」

振り返るとそこには、加地さんがいた。嘘だけど。あ、いや、全部嘘じゃなくて、まあほとんど嘘だけど、とにかくその本のライターのひとりである高井ジロルさんに会い、本を頂いたのである。本当に、そして思った以上に詳細に掲載されていて驚いた。

その本とは、「このブログがすごい! 2006」だ。しかしどうなんだろう、載せて頂く本を間違えたのではないか。「このブログだかなんだかよくわからないものがすごくない! 2006」に載るべきだったのではないか。

いやでも本当に嬉しく、この場を借りてお礼を言わせて頂きます。12月16日発売。買おう。

加地ちゃん誕生

“ガンバの加地”今週にも誕生へ…FC東京から移籍

未だ正式発表はないが、どうやら加地さんのガンバ移籍は決定的のようだ。そうか、もう白黒画面のMX-TVで加地さんを観ることもないんだな。ちょっと寂しいけれど、どちらにしても来年も代表では不動のレギュラーに違いないし、それにガンバはACLもある。新しい舞台で新しいお友達と活躍する加地さんを楽しみにしよう。

っていうか個人的には“ガンバの加地”誕生よりも、ついでに書き足されたかのような、来年の夏に第1子誕生というニュースのほうが気になるのだった。加地さんが夜のピッチを前へ後へ激しく律動、上気し真っ赤に染まった頬、荒くなる息づかい、ゴールラインギリギリまで我慢して放つピンポイントクロス、クロス、クロ…ス……フィニッシュ、ゴール!

いや、えっと、なんでもない。とにかく来年の夏には“加地ちゃん”が誕生するらしい。夏ということはW杯の直後か。W杯でジーコJAPANを優勝に導き、直後に第1子誕生。おめでた続きの夏になりそうである。

加地さんと対戦できる幸運

W杯のグループリーグ組合せが決定した。日本の対戦相手は、ブラジル、クロアチア、オーストラリアであった。

組合せは建て前上抽選で行われることになっているが、それでも、各国のサッカー協会からFIFAへの水面下の働きかけはものすごかったに違いない。FIFAの事務局にはワイン、コーヒー豆、バナナ、小麦、ガラス製品、ダイヤモンド、自動車、チューリップなど、各国の名産品が続々と送られてくる。一筆書き添えて。

「加地さんとの対戦をわが国にぜひ」

全世界のサッカー選手憧れの的、加地さん争奪戦。サッカー選手なら誰しもが加地さんと同じピッチに一度は立ちたいし、そしてそのチャンスは今度のW杯が最後かもしれない。

各国からのお歳暮攻めで、もうお腹いっぱい、これ以上食べられない、バナナなんか黒ずんできちゃってヤバいと判断したFIFAはここで名案を思いつき、各国に(もちろん水面下で)通達を出した。

「加地さんのグループにはブラジルも入るけど、それでもいいなら、いいよ」

同じグループリーグに前回優勝国ブラジルが入っても、それでも加地さんとの対戦を望むなら、させてやろうじゃないかというのだ。加地さんとは対戦したい、でも出来ればグループリーグも突破したい。ジレンマに悩んだ各国は次々と申し出を辞退。それでもやりたい、という2ヶ国が残り、それがクロアチアとオーストラリアだった。

FIFAとしても決勝で開催国ドイツと、ブラジルもしくは加地さんが対戦すれば非常に盛り上がるわけで、だから加地さんとブラジルが同一グループになるのは必然だったのだろう。

加地さんとの対戦が決まった各国の選手は、それぞれ今からその日を楽しみにしているのだろう。ふんわりクロスが生で見れる、とただの加地さんファン気分の選手。誰も触れなかったふんわりクロスをパンチングしてみせると意気込むキーパー。加地さんをぶち抜いてその目の前で加地さん以上のふんわりクロスをあげてやろうとライバル心を燃やす左サイドの選手。試合終了後に加地さんの汗まみれのユニフォームをもらうんだ、それで出来ればハグとかして、あのりんごほっぺに自分のほっぺをくっつけて、ああ…と興奮が抑えきれないHGな選手。それぞれの思いを胸に、いよいよあと半年。

加地さん@トヨタカップ

加地さんのお友だちの活躍でJリーグはガンバ大阪が優勝、年内国内でのサッカーはあとは天皇杯だけか、と思っていたが、国内のクラブは関係ないものの、国内で開催されるという意味では、トヨタカップがあるのだった。

今年から6大陸6チームでのトーナメント戦となったトヨタカップ。でもどうなんだろう、例えば1回戦のアル・イテハド対アルアハリの試合なんて客が入るのだろうか、と思ったらやはりチケットが売れていないらしく、トヨタカップに深く関わっている某社の関連会社では、社内で無料チケットを配ってなんとか客席を埋めようとしているらしい。ばかだなあ、もっと簡単に客を集める方法があることを、関係者は知らないのだろうか。って、私がこのあと書こうとしていることなどもうバレバレだな。

加地さんを出せ。

いや、登録の問題とかなんとか色々あるだろうけど、まあなんとかなるでしょ。加地さんがFIFAとかしかるべきところに電話の一本でも入れて、「あのー、僕、出ちゃダメっすか、トヨタカップ。なんかあんまり盛り上がってないみたいだし。いいっすよね、はい、じゃそうゆうことで、よろしくどうぞー」とかなんとかで万事オーケーだろう。で、そうと決まったらもういっそのこと、どこかのチームに加入するとかケチなこと言わず、全試合どっちかのチームに入っちゃえ。

っていつにもまして適当なことを書いてしまったが、結局のところそのような盛り上げ役としてシドニーへ移籍したのがカズなのだろうが、でもそれって本当にカズでよかったのだろうか、というか、実はどこかで手違いがあったという可能性はないだろうか。

リティがオファーを出したのは、本当は加地さん。

しかるべきところに電話して来たリティ。「アーモシモシ、ボク、リティ。アノネ、ウチニヨベルカナ、カズィサン」。リティのドイツ訛りが出てしまった。電話を受けた人はカジとカズを聞き間違え、カズがシドニーへ行くことに。その証拠に、リティが用意していた背番号は21番だった…。

などとでたらめばかり書いていたら、ガンバが加地さんを取るという記事が。本当に移籍が実現すれば加地さんが来年トヨタカップに出る可能性もあるわけで、そうすればタダ券どころかチケット争奪戦で大変なことになるだろう。

新しいトヨタカップが盛り上がるのは、来年からだ。

年末年始

残念、加地さん紅白落選。今年のめざましい活躍ぶりなら出場間違いなし、もしかすると初出場でいきなりトリを務めるかもしれないとの期待もあっただけに、残念である。ところでここで大切なことを忘れていることに気がついたのだが、っていうのは嘘で、まあ分かってて書いてるんだけど。

加地さんはまだ歌手デビューしていない。

だから紅白に出場しないのは当たり前で、でももしかしたら、審査員での出演ならあり得るのではないか。大体毎年ひとりはその年に活躍したスポーツ選手が審査員席に座っていたと思う。で、途中で感想やどちらが優勢かなど聞かれ、加地さんは答えるのだ。「白を応援していましたが、僕のほっぺは真っ赤です」とかなんとか。盛り上がる紅組。

いや、でもそれはまだ来年の紅白での話しか。W杯で大活躍、世界の「KAJI-SAN」になってからでも遅くはあるまい。ならば今年は、裏だな。

加地さんK-1出場。

無尽蔵の体力でリングを駆け回り、隙を突いて繰り出したキックに対戦相手の身体がふんわりと宙を舞う。放物線を描いてリング外に落下した対戦相手は意識を失い、みごとに加地さん勝利。

紅白で熱唱、もしくはK-1で躍動する加地さんを観て年を越し、次の日には国立のピッチを行ったり来たりする加地さんを堪能、初日の出のようなふんわりクロスにかしわ手を打つ。そんな夢のような年末年始を、来年は、ぜひ。

東京ガスpresents

日曜日の午前中に何気なくラジオをつけて驚いた。中嶋朋子がパーソナリティをしている番組に、平野文がゲストで出演していたのだった。中嶋朋子とは言うまでもなく「蛍」の人で、平野文という名前は私は知らなかったのだが、声を聞けば誰もが誰なのか知っている、「ラムちゃん」の人なのだった。

蛍とラムちゃんの対談。

ラジオなので声だけなので、私の頭の中では、防寒具を着込んで寒そうにしている蛍と、例のトラ柄の露出度の高いコスチュームのラムちゃんが向き合って対談している画が浮かび、二人のいるその場所は寒いのか暑いのか、エアコンの設定温度でもめないのかと余計な心配をしてしまうのだが、そこはTOKYO FMのスタジオであり、中嶋朋子と平野文の二人は築地の話で盛り上がっていたのだった。

そんなことはどうでもよく、私が驚いたというのは、その番組のタイトルとスポンサーである。中嶋朋子が読み上げたそれを聞いた私は我が耳を疑った。ぜひ、日曜朝9時にFMを80.0MHzにあわせて確認してみて欲しい。Just Me, Just 80.0MHz ― TOKYO FM。ってTOKYO FMの回し者みたいだがそうではないので、ではタイムテーブルで確認してもらえればよしとする。

東京ガス提供、「ふんわりの時間」。

ふんわりである。そしてスポンサーは東京ガス。これでなぜパーソナリティが加地さんではないのか、私にはまったく理解できない。どうなってるんだ、TOKYO FM。聞きたいぞ、加地さんとラムちゃんの対談。

正月休み

何かと忙しく、このブログのようなものを書くことをサボっている間にも加地さんはいろいろと話題を提供してくれ、それらのことについて今さらここで細かく書くのもあれなので、あれっていうのはつまり面倒くさいという意味なのだが、まあ簡単に書いておくと、まず日本のFIFAランキングが15位に上がったのは間違いなく加地さんのおかげで本当の実力はせいぜい28位くらいじゃないのかということ、「sabra」というエロ本に加地さんのインタビューが載ったというので初めて立ち読みしてみたところ別にエロ本じゃなくsabraがエロ本だというのは私の単なる思い込みだったということ、出ないと思ったら出た20日の試合の後の23日の試合は出ると思ったら出ず、我々の期待と予想を裏切り続ける加地さんに翻弄され、じゃあ今日はどうなんだと思って砂嵐に目を凝らすと今日は出ており、出ては休んでまた出てくる、加地さんひとり飛び石連休。で、今日の試合そのものは用があって観れなかったのだが、今結果を確認するとなんとイエローをもらって累積で時節お休み、やはり出ては休んで出ては休む加地さんなのだった。

このペースで行くと次に出てくるのは天皇杯5回戦で、次の準々決勝はお休み、準決勝に出て、決勝は・・正月休み。

ミズノが世界を席巻する

ミズノが加地さんのために新しいスパイクを開発したらしい。

この「ウエーブブレードMD」には二つの特徴があり、その一つめはスピードの向上であり、リンク先のニュースリリースに「サッカーのプレーの大半をしめる ’走る’ という動作にも着目し」とあるが、加地さんの場合は大半というかもうほとんどそれが全てと言っても過言ではなく、だからここは「加地さんのプレーの全てである ’走る’ という動作にも着目し」と書いてしまってもいいような気がするが、とにかくこのスパイクでさらに加地さんの「走り」が、もう縦に行ったり来たり行ったり来たり、すごいことになりそうである。

二つ目の特徴は、ボールコントロールの向上だ。「シュートやパスのコントロールを高めることが可能になりました」とあるが、まあ走ることがほとんど全ての加地さんにはあまり関係のない部分であり、これは同じモデルを使用する阿部勇樹のためのものなのだろうが、でも加地さんだってたまにはクロスをあげたりシュートを打ったりするのであって、その正確性が増すのはもちろん喜ばしいことである。加地さんのクロスは、今まで以上に正確に誰も触れない軌道を描いてピッチに着地し、加地さんのシュートは、今まで以上に正確に大気圏を突破して地球周回軌道に乗るだろう。

新スパイクの力を得て今まで以上にパワーアップした加地さんが、W杯の舞台でそんなすごいプレーを披露すれば、世界中がミズノのスパイクに注目し、サッカー選手たちは次々にスパイクを履き替え、子供たちは親にミズノをねだり、ミズノは一気に世界のトップ・ブランドへと成長するだろう。加地さんを起用した世界戦略。やるな、ミズノ。

スピード復帰

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相変らず受信状態が悪い、ってまあUHFのアンテナを立てていないのだから当たり前なのだが、MX-TVの画面に映るこの人影はもしや、加地さんではないのか。

えっ?えっ?えっ?うそっ?と思わず言ってしまった私だったが、嘘ではなかった。ジェフ千葉戦スタメンフル出場。ふんわりめのクロスや、ドリブルでのペナルティエリア侵入などでチャンスを演出、FC東京の勝利に貢献した。

そうか、もう治ったのか。それはよかった。よかったのだけれどちょっと複雑な気分なのはやはり、水曜日のアンゴラ戦に間に合えばなあという私の勝手な思いがあるからで、でも今日また相手に倒されて右足首を押さえてうずくまるシーンがあったが大丈夫なのだろうか。

まあとにかく今年はもう代表の試合はないわけで、Jリーグ残り3試合と天皇杯、無理せず頑張って欲しい。リーグ優勝はもう無理だけれど、天皇杯を勝ち進んで元旦早々大惨事なんか見せてくれたら、最高のお正月になるだろうな。

21番を纏う美女はいずこ

ぎりぎりの時間に着き、席につくなり慌てて持参のビニールテープで「加地大貝辞」ボードを作っていたのであまり見渡す余裕はなかったのだが、もちろん試合に出場しなかったせいもあるだろうが、「KAJI」のレプリカユニを着ている人や、加地さんの名前を書いたゲーフラを揚げている人は見つけられなかった。

ハーフタイムにスタジアムのビジョンに大写しになった二人組の女の子は、それぞれが漢字一文字ずつの手作りのボード掲げており、そこにはこうあった。

「楢」、「本」。

楢本。誰だそれ。ビジョンに映った自分たちを見、それに気がついた彼女たちは慌ててボードを裏返したのだが、二人とも一緒に裏返してしまったので、また訳がわからないことになってしまった。

「宮」、「崎」。

宮崎。私は間違えてホンダロック対佐川急便東京SCか何かの試合会場へ来てしまったのか。そこで画面は別のカメラに切り替わってしまい、結局彼女たちは「楢崎」とも「宮本」とも掲示できずに終わったのだった。

楢崎や宮本はやはり女性に人気なのだろう。あとは中田とか中村とかか。目の前の座席の女の子の背中にあったのは「YANAGISAWA」だ。

女性の間での加地さん人気はまだまだなのだろうか。いや、そんなはずはない。なにしろCanCamでインタビューされちゃうくらいだ。やはり今回は試合に出なかったから、加地さんファンの女性は皆、チケットを譲ったり焼やしたりして、来ていなかっただけなのだろう。

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次に加地さんが出場する試合では、21番の新ユニのレプリカを着た美女がスタジアムのあちこちで見られるに違いない。いやまあ美女っていうのは個人的な願望というか、だったらいいな、お友達になりたいな、加地さん好きなの?僕も好きなんだよねー、なんて声かけちゃったりして、っていうか、21番の新ユニの本物を、早く見せておくれ、加地さん。

サッカーショップ加茂で買う(まだ売ってないけど)

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